蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。内容は個人的見解です。email:arinkoblog@gmail.com

2018-01-01から1年間の記事一覧

パスカルの手紙

12/6の記事の第11章の一部を書いた。書くことによって、自分の脳内でまた新たな変化が起こり、また新しいことを書こうと思ったり、不要なところを消していったりする。書くこと自体が自らに変化を促し、新たな相互作用を起こすファクターなのだなと改め…

ブログの新ガイドライン(2)無知の知~私の中のミクロコスモス 脳と心と思考~

第一部 システム0とシステム1~ 無意識と感情 ~ 第1章 はじめに このブログは社会のことを考える社会科学なのですが、ここ2~3年は認知科学に興味の中心が移りました。認知科学とは人間の知覚、記憶、思考などの知的機能の仕組みを、脳科学、心理学、…

システムとモデル

最近は認知科学と平行して「システム」と「モデル」について勉強しています。この混沌とした動的構造である「現実というシステム」の中から「単純なモデル」をどう見出して、どう認知するか?というところに社会科学と人文科学の核心があるんだろうなあ。だ…

仕事を覚えられない人と仕事を説明できない人

抽象的なことばかり書いていてもあれなので、たまには具体的で実生活の役に立ちそうなことを書いてみようと思います。 「仕事を覚えられない。」「仕事をうまく教えられない。うまく説明できない。」という悩みはいつの世も絶えることはありません。また同時…

知識と思考

最近は認知科学の記事ばかりですが、今年は認知科学の研究に費やす決意をしたのだった・・・。つーか自分が何なのかわからないw 人間の思考というのは知識という土台があってこそ初めて成り立つものであり、知識と思考のハーモニーが重要だと思います。思考…

我をコントロールする

人間は「自分はまあまあ捨てたもんじゃない」と思っている。しかしこの変化し続ける世界は、常にそんな自分の自信を打ち壊そうと襲い掛かる。もちろん世界は僕達の自信を打ち壊そうとは思っていないが、(そもそも「世界」に意思はあるのかな?)僕達は世界…

思考の不思議なパラドックス

「「考える」の定義を言ってください。」という問題があるとします。あまりにも幅が広すぎて一義的に一言で定義をすることは非常に難しいと思いますのでこの問題はいったん保留します。 この問題を多くの人に問いかけてもほとんどの人は答えられないでしょう…

認知科学のモデルの一部(追加)

(ネットから転載 一部改変) 全てを統合した記事を書こうと思っているが、なかなか書けないなあ。モデルの一部だけ載せておこう。年内には書き上げたい。

上高地

上高地に行ってきた。険しい山々の間に平地がある不思議な空間だった。

世界は誰かの仕事で出来ている

山本美月、茶髪のトラックドライバーに 山田孝之&染谷将太と「ジョージア」新CMに出演 ジョージアのCMは僕達が生きている世界をシステム思考で端的に表現していて好きだ。

二重過程理論について

認知科学に二重過程理論という理論があります。様々な学者により提唱されていますが、端的に言うと人間の思考をシステム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)に分ける理論です。もっとわかりやすい言葉で言うと、感情と理性、思い付きと熟慮、に分けて考…

【69冊目】宇宙創成(上)(下) サイモン・シン

宇宙創成(上) (新潮文庫)作者:サイモン シン新潮社Amazon宇宙創成(下) (新潮文庫)作者:サイモン シン新潮社Amazon僕はかなり幼い頃から中学生ぐらいまでずっと疑問に思っていたことがあった。「目の前にあるこのおもちゃはいつから存在しているのだろうか…

羽生さんの名言

三流は人の話を聞かない。 二流は人の話を聞く。 一流は人の話を聞いて実行する。 超一流は人の話を聞いて工夫する ~ 羽生善治 将棋の羽生さんの言葉ですが素晴らしい言葉だと思います。人一人が一生で考えられること、知ることができることはたかが知れて…

この世界はシームレスでありスペクトラムである

上記の図の矢印の部分は「白」だろうか「黒」」だろうかと聞かれるとどっちだろうか。「灰色」としか答えようが無いかと思う。この図では左に黒、右に白があるのが見えていて全体像が見えるので「白寄りの灰色」と答えることも出来る。でも感覚的には「黒寄…

人間の非合理性

3月24日に途中まで書いた認知科学に関する記事の続きを書こうとこの3か月間学び考え続けている。認知科学とはすなわち、人間とは何かという根源的な問題にアプローチする科学なのはないかと思う。人間とは何かという最も根源的な問題に答えが出ることなんて…

認知科学と仏教

認知科学を学ぶ人の一定の割合が、大乗仏教の唯識論との間にかなりの親和性を見出すのではなないだろうかと最近思います。大乗仏教の唯識派が1700年も昔に最新の認知科学に勝るとも劣らない、人の心に関する深遠で精緻な理論を構築していたことに驚きを…

隠者(仙人、ハーミット)

RPGゲームの職業を紹介するサイトに隠者についての説明が書かれていた。自分が賢人というつもりはまるでないし、世捨て人でもないが自分のことのように親近感を感じて面白かったので備忘録として書いておこうw 職業概要 人里離れた場所に隠れ住む賢人が、隠…

文章を書くということ

ほぼ誰も見ていないであろうこのブログを7年間少しずつ書き続けている。「文章を書く」ということ自体が考えるためにいい訓練なんだなと思う。大量の情報を収集して抽象化して大きな構造にまとめる。そこから順序立てて小さな要素に分解したり、また大きな…

【68冊目】海藻の歴史 カオリ・オコナー

海藻の歴史 (「食」の図書館)作者:カオリ・オコナー発売日: 2018/01/22メディア: 単行本 今取り組んでいる認知科学に関する記事の資料を探しに図書館へ行ったら新著コーナーにこの海藻の歴史という本が置いてあった。僕は海藻が好きでいつもわかめの味噌汁、…

近代以前と近代以降の人々の視野

「近代以前の人々の視野はとても広かった」と言われると違和感を感じるかと思います。「科学もなく迷信と宗教の中で生きていた人々の視野が広い・・・だと?・・・」と感じるかと思います。確かにある一面においてはその通りなのですが、近代以前の人々の視…

【67冊目】未来の年表 人口減少日本でこれから起こること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)作者:河合 雅司講談社Amazon このブログを始めたときのテーマは社会について考える「社会科学」だったはずなのに、最近は脳科学や認知心理学などの認知科学が自分の中での主要テーマとなってい…