蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。email:arinkoblog@gmail.com

歴史、哲学

現実 ⇔ コンテキスト ⇔ モデル ⇔ コード

2022年2月15日に ガイドライン~情報と人間~ という記事を書き始めたが、テーマが大きすぎるのと、目次を書いただけである程度満足したので(笑)その続きをほとんど書けていない。しかし、「社会、教育、情報、認知、人間」というテーマはこれからもこのブロ…

帰納と演繹、抽象と具体のモデル

モデルを作るのが好きなので表題のモデルを作った。帰納と演繹をわかりやすく表現できないかと四苦八苦して、こんなモデルが出来た。

人類の文化的躍進のきっかけは、7万年前に起きた「脳の突然変異」だった

wired.jp 7万年前、人類の文化的大躍進のキッカケとなった「認知革命」が起こったと考えられています。それに関わると考えられる「言語の再帰構造」に関する記事が面白かったので、簡単に紹介したいと思います。 本文に「洞窟壁画、住居の建設、副葬品を伴…

コンテキストとコード

この世界は自分の知識や考えが明確になっている部分と明確になっていない部分がある。それらは階層構造になっていて、知識や思考が明確な部分と明確ではない部分の間にあるのが灰色で流動的な「コンテキスト」である。そのコンテキストをパターン化して「モ…

言語学と認知科学

最近は情報について考えています。その流れの中で、言語学方面の本も読んでいるのですが、科学哲学、認知科学、哲学の構造主義、ポスト構造主義とも高い親和性があり、とても興味深いです。 以前言語学の本を読んだときはあまり意味が分からなかったのですが…

この世界をモデルに変換して考えている

私たちは頭の中で、現実世界を何らかの形で単純化し、モデルに変換して認識している。モデルに変換するということを言い換えると、現実世界の中に何らかのパターンを見出し、単純化しているということである。 なぜそうするかというと、そうしないことには、…

「情報」について考えている

最近は「情報」について考えています。現代はあまりにも「情報」が多すぎますが、そもそも「情報」が何かよくわからない。形がないものなので、定義することも、考えることも容易ではありません。この形のない得体の知れないものに日々追われ、どう処理すれ…

【93冊目】人口減少社会のデザイン 広井良典

人口減少社会のデザイン作者:広井 良典東洋経済新報社Amazon このブログの初期はタイトル通り社会について考えるブログでした。人口減少社会と経済がメインテーマでしたが、近年はもはや何がメインテーマなのかわからない状態となっています(笑)。久しぶり…

【91冊目】人新世の資本論 斎藤幸平

人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平発売日: 2020/10/16メディア: Kindle版 2020/12/24現在、Amazonの経済学カテゴリで1位になっている本書について書評を書きたいと思います。本書は資本論後の後期マルクスを読み直すことで新たなマルクス像を描…

灰色の世界と認識の有限性

そもそも、世界は始まりも終わりもなく、白も黒もない灰色の世界であるが、人間は灰色を認識することが苦手である。灰色の世界を自分の好きな範囲だけ切り取って、白か黒か論じている。その切り取った部分には部分的には白っぽい部分も黒っぽい部分も含まれ…

因果論的要素還元主義

僕の思考は基本的には因果論的要素還元主義の立場に近いと思っています。事象の因果律を抽象と具体を往復しながら概念化し、モデルに変換して考えるシンプルな思考法です。ただ、これが絶対的に正しい方法とも善だとも考えていません。 因果律なんてありとあ…

【88冊目】構造と力~記号論を超えて~ 浅田彰

構造と力―記号論を超えて作者:浅田 彰勁草書房Amazon コロナ禍以降の社会を見ていると、経済の急激な縮小、それと反比例する金融市場の膨張、家賃を払えなくなった人の急増、リモートワークの急拡大など、限界まで合理化された社会の内側に隠されていた本質…

トゥールミンモデル

科学哲学者のスティーブン・トゥールミンが、論証のパターンの枠組みのもっとも基本的な形として表したのが上記のトゥールミンモデルです。データや事実から根拠を抽出し、別のデータで裏付けつつ主張へ至るプロセスを骨子とし、そこに限定子(可能性)や反…

【84冊目】図解雑学 構造主義

構造主義 (図解雑学)メディア: 単行本 20世紀を代表する思想である「構造主義」の発生から「ポスト構造主義」への変遷を、古代ギリシャ哲学、近代哲学、または構造主義とクロスオーバーする様々な思想を交えながら解説した良書です。 20世紀中盤、ある哲学者…

科学的モデリングと科学的手法

モデル(自然科学)(Wikipediaより引用。一部抜粋改変) 自然科学におけるモデルは、理論を説明するための簡単で具体的なもの。特に幾何学的な図形を用いた概念や物体。解釈とモデルは、おおよそ、1対1で対応する。ある解釈に対して、それを具体的に示すモ…

【83冊目】中世の覚醒 アリストテレス再発見から知の革命へ リチャード・E・ルーベンスタイン

中世の覚醒 (ちくま学芸文庫)作者:ルーベンスタイン,リチャード・E.発売日: 2018/10/11メディア: 文庫 古代ギリシャの哲学者で「万学の祖」と呼ばれるアリストテレス。中世の西洋においてはアリストテレスの著作は既に失われており、わずかな著作が伝わるだ…

【82冊目】大衆の反逆 オルテガ・イ・ガセット

大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)作者:オルテガ・イ ガセット筑摩書房Amazon(前略)すなわち、十九世紀によって組織づけられた世界は、自動的に新しい人間を生み出したが、その際、その新しい人間に、恐るべき欲求とそれら欲求を満足させるためのあらゆる面に関…

繰り返す経済危機

昨今のコロナショックを受けて様々なことを考えたり、思い出したりしています。僕がリーマンショックをきっかけにこのブログを始めたときの考えも蘇ったりします。 このブログを9年やっていますが、ブログの前期に書いていたことを色々思い出しつつ箇条書き…

リベラルアーツを構成するヘキサゴン

おそらく、この六つのカテゴリーがリベラルアーツという概念を構成する領域になるのではないかと思います。 すべての領域は単体で存在することはできず、このヘキサゴンの相互的な関係性の中で存在しているのではないかと考えます。

事象の認識と問題の発見

思弁的で抽象的な思考実験のような話になりますが、事象の認識の複雑性について考えたいと思います。 「A→B」という因果関係の事象があるとします。この事象を心の中で思い起こす時、心はどのような働きをするでしょうか。「「A→B」を思い起こすなんてそ…

無知の知と絶望

あえて説明する必要すらないかもしれないが、「無知の知」とは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉である。「自分は何でも知っていると思い込んで、自分だけの小さな世界に閉じこもっていたらつまらないよ!自分が何も知らないということを認めて、世界…

因果のABCモデル

物事の概要というのは A→B、またはA→B→Cという単純なモデルで、ある程度までは考えることが出来るのではないかと思う。いや、むしろ最初はこれぐらい単純なモデルから考え始めるほうがわかりやすくていい。このモデルに7W1Hや原因、根拠、手段、目的などを…

【77冊目】哲学がわかる因果性

哲学がわかる 因果性 (A VERY SHORT INTRODUCTION)作者: スティーヴン・マンフォード,ラニ・リル・アンユム,塩野直之,谷川卓出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 私たちがこの世…

仏教と科学的思考

buddhism-orc.ryukoku.ac.jp 仏教は宗教ではなくて、科学、および科学的思考法と言ったほうが近いんだろうなと思う。宗教は神を中心とする形而上学だが、仏教はあくまで事実の観察と発見を中心とする形而下学だ。 諸行無常、諸法無我、涅槃寂静という科学的…

【74~76冊目】人類が生まれるための12の偶然、人類の歴史を変えた8つの出来事Ⅰ、Ⅱ

人類が生まれるための12の偶然 (岩波ジュニア新書 626)作者:眞 淳平岩波書店Amazon人類の歴史を変えた8つのできごとI――言語・宗教・農耕・お金編 (岩波ジュニア新書)作者:眞 淳平岩波書店Amazon人類の歴史を変えた8つのできごとII――民主主義・報道機関・産…

【72冊目】社会心理学講義<閉ざされた社会>と<開かれた社会> 小坂井敏晶

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)作者:小坂井 敏晶筑摩書房Amazon 以前からこの本が欲しいなと思いつつ、ずっとamazonのカートに入っていたが、たまたま友人がこの本を持っていたので譲ってもらった。友人に感謝。タイトルの…

我をコントロールする

人間は「自分はまあまあ捨てたもんじゃない」と思っている。しかしこの変化し続ける世界は、常にそんな自分の自信を打ち壊そうと襲い掛かる。もちろん世界は僕達の自信を打ち壊そうとは思っていないが、(そもそも「世界」に意思はあるのかな?)僕達は世界…

この世界はシームレスでありスペクトラムである

上記の図の矢印の部分は「白」だろうか「黒」」だろうかと聞かれるとどっちだろうか。「灰色」としか答えようが無いかと思う。この図では左に黒、右に白があるのが見えていて全体像が見えるので「白寄りの灰色」と答えることも出来る。でも感覚的には「黒寄…

認知科学と仏教

認知科学を学ぶ人の一定の割合が、大乗仏教の唯識論との間にかなりの親和性を見出すのではなないだろうかと最近思います。大乗仏教の唯識派が1700年も昔に最新の認知科学に勝るとも劣らない、人の心に関する深遠で精緻な理論を構築していたことに驚きを…

近代以前と近代以降の人々の視野

「近代以前の人々の視野はとても広かった」と言われると違和感を感じるかと思います。「科学もなく迷信と宗教の中で生きていた人々の視野が広い・・・だと?・・・」と感じるかと思います。確かにある一面においてはその通りなのですが、近代以前の人々の視…