蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。email:arinkoblog@gmail.com

社会学

【96冊目】縁食論 孤食と共食のあいだ 藤原辰史

縁食論作者:藤原辰史ミシマ社Amazon 本書は京都大学教授で農業史、食の思想史を専門とする藤原さんの食に関するゆるめのエッセイ集です。「食」を根源的テーマとして、「食」というコンテキストに含まれる人と人との様々なゆるい関係性を「縁食」と名付け、…

【94冊目】ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)作者:宮口幸治発売日: 2019/07/26メディア: Kindle版 本書は児童精神科医の著者が医療少年院で多くの非行少年と出会い、そこで得た知見をベースに、非行少年の認知能力の実態や、認知能力の改善を目指したトレーニ…

人口の半分4600万人が独身に…20年後「超独身大国」日本の恐るべき実像

president.jp 人類は数百万年前から互いに協力して生きてきたからこそ、今日まで生きてこられたということを考えると、一人で暮らす人が増える状況はあまり望ましくはないのかなとは思います。

【93冊目】人口減少社会のデザイン 広井良典

人口減少社会のデザイン作者:広井 良典東洋経済新報社Amazon このブログの初期はタイトル通り社会について考えるブログでした。人口減少社会と経済がメインテーマでしたが、近年はもはや何がメインテーマなのかわからない状態となっています(笑)。久しぶり…

【92冊目】ビジネスの未来  山口周

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す作者:山口 周発売日: 2020/12/21メディア: Kindle版 著者の山口氏はコンサルタントとして活躍し、近年はビジネスという枠組みを飛び出して、資本主義後の社会への展望へ軸足を移しているかのように見受…

【91冊目】人新世の資本論 斎藤幸平

人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平発売日: 2020/10/16メディア: Kindle版 2020/12/24現在、Amazonの経済学カテゴリで1位になっている本書について書評を書きたいと思います。本書は資本論後の後期マルクスを読み直すことで新たなマルクス像を描…

ムラ社会に生きる日本の「サラリーマン」 “気楽な稼業”がもはや成り立たないワケ

bunshun.jp 書評を書こうと思って早起きしたけど、書ききれなかったので文春からの引用。これからは運という要素が大きくなっていくだろうか。未来なんてもう誰にも分らない。

内発的動機と形式陶冶(学習転移)

僕は教育者でも何でもない素人です。しかし、教育についてよく考えることがあります。人を教育したいというわけではなく「6334の16年も高い学費を払って勉強したのに身についているものがなぜこんなに少ないのか?」という点に強い疑問を持ち、以来教育とは…

【90冊目】大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学 ブライアン・カプラン

大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学作者:ブライアン・カプラン発売日: 2019/07/17メディア: 単行本 恐らく、かなり多くの人がこう思っているのではないか。思っていてもなかなか触れられないデリケートなこの問題に、真正面からド直球で挑戦し…

【89冊目】ブルシット・ジョブ~クソどうでもいい仕事の理論~デヴィッド・グレーバー

ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論作者:デヴィッド・グレーバー発売日: 2020/07/30メディア: 単行本 2020/11/8現在 Amazonの経済思想カテゴリで1位となっているブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)というとても挑発的なタイトルの書評を…

【88冊目】構造と力~記号論を超えて~ 浅田彰

構造と力―記号論を超えて作者:浅田 彰発売日: 1983/09/10メディア: 単行本 コロナ禍以降の社会を見ていると、経済の急激な縮小、それと反比例する金融市場の膨張、家賃を払えなくなった人の急増、リモートワークの急拡大など、限界まで合理化された社会の内…

【87冊目】ごまかし勉強(上)(下) 藤沢伸介

ごまかし勉強〈上〉学力低下を助長するシステム作者:藤澤 伸介発売日: 2002/03/01メディア: 単行本ごまかし勉強〈下〉ほんものの学力を求めて作者:藤澤 伸介発売日: 2002/03/01メディア: 単行本 学校に行きたくありません。特に理由はないです。学校に行って…

日本の教育制度…暗記型から「思考型」への転換はできるのか?

gentosha-go.com 今でも勉強とは「知識の暗記である」という考え方が社会では根強い。しかし、社会がものすごい速さで変化しているのに、知識をいくら暗記したところで意味がない。これからは知識をいかに組み立てて問題を発見し、解決していけるか、その能…

新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視される」

【キャリコネ】新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視される」 【キャリコネ】新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視さ…

【86冊目】現代経済学の直観的方法 長沼伸一郎

現代経済学の直観的方法作者:長沼伸一郎発売日: 2020/04/08メディア: Kindle版 本書は主にマクロ経済を主題としており、マクロ経済にまつわる様々なテーマを論じている。私はリーマンショックで経済に興味を持ち、経済に関する本を多少は読んできたが、本書…

繰り返す経済危機

昨今のコロナショックを受けて様々なことを考えたり、思い出したりしています。僕がリーマンショックをきっかけにこのブログを始めたときの考えも蘇ったりします。 このブログを9年やっていますが、ブログの前期に書いていたことを色々思い出しつつ箇条書き…

教育と認知科学

この記事は以前の記事「ブログの新ガイドライン(2)無知の知~私の中のミクロコスモス 脳と心と思考~」を下敷きとしています。興味にある方はそちらもあわせてご覧ください。はじめに 私は教育者でもなく、アカデミックの学識者でもなく、ただの素人です…

【78冊目】人口減少社会の未来学 内田樹編

人口減少社会の未来学発売日: 2018/04/27メディア: 単行本 このブログは素人が社会について考える社会科学風味のブログであります。現代社会を、経済学や歴史哲学を横断しながら、俯瞰、敷衍するブログなのです。今回は私が社会を考える上での骨子となってい…

最近の社会

ユリウス・カエサルの「人間ならば誰にでも、現実の全てが見えているわけではない。多くの人たちは、見たいと欲する現実しか見ていない。」という言葉は有名ですが、インターネットというものは、正にこの言葉を体現していると思います。ほぼ無限のネットワ…

引きこもり問題について

昨今の引きこもり問題のニュースを見ていると、この問題は社会科学と認知科学をメインとするこのブログの核心に近い問題だなと思います。・社会的背景から引きこもりの現状を考える(社会学) ・社会と個人の関係を考える(社会心理学) ・引きこもりの人の…

【72冊目】社会心理学講義<閉ざされた社会>と<開かれた社会> 小坂井敏晶

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)作者:小坂井 敏晶発売日: 2013/07/18メディア: 単行本(ソフトカバー) 以前からこの本が欲しいなと思いつつ、ずっとamazonのカートに入っていたが、たまたま友人がこの本を持っていたので譲…

【67冊目】未来の年表 人口減少日本でこれから起こること

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)作者: 河合雅司出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/06/14メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る このブログを始めたときのテーマは社会について考える「社会科学」だったはずな…

「土地は捨てられるのか」 島根県の山林を相続の男性、国を相手に実験的訴訟

土地は捨てられるのか 男性、国を相手に「実験的訴訟」 朝日新聞:2017年12月4日20時16分 http://www.asahi.com/articles/ASKCY6787KCYUUPI003.html http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171204004582_comm.jpg 国に引き取りを求め、裁判で争った山…

【59冊目】人工知能は人間を超えるか 松尾豊【60冊目】AIの衝撃 小林雅一【61冊目】人工知能と経済の未来 井上智洋 

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)作者: 松尾豊出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版発売日: 2015/03/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (38件) を見るAIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)作者: …

2020年代からの日本社会を目を背けずに見つめる。

「2020年まではそれなりの社会が運営されるだろうが、それ以降はひどい社会になっていく。」自民党の小泉進次郎議員が上記の旨の発言をしていますが否定できる要素がありません。そのひどい社会をナントカするのが国会議員だろうと言いたいところではありま…

人口減少〜ニッポンの未来〜  ダイヤモンドONLINEより引用

ダイヤモンドONLINEに人口減少に伴う日本の近未来像を描いた連載シリーズがあります。第1回から第16回までをトラックバックします。 このブログのメインテーマと同じテーマとなっており、わかりやすく掘り下げているので連載16回全てが必読の内容です。 …

終の住処はどこに〜老人漂流社会〜

関連記事 ブログのガイドライン その2 社会の考え方 今日NHKスペシャルで放送していた「老人漂流社会」は非常に重かった。このブログで高齢化社会問題については何度か記事を書いてきたが、現実とはこれほど重いものなのか・・・。 現在の高齢者のセーフテ…

65歳以上の高齢世帯、2035年には41%に

国立社会保障・人口問題研究所は18日、「日本の世帯数の将来推計」を公表した。 全世帯に占める「単独世帯」(一人暮らし)の割合は、晩婚・未婚や離婚の増加などを背景に、2010年の32%(1679万世帯)から、15年に33%(1764万世帯)、…

IT革命と販売革命

近年のIT革命がもたらした販売革命は凄まじいものがありますな・・・。 例えば一昔前、消費者が何か物品を購入する場合、その物流ワールドの中には 「生産会社」→「販売会社」→「商社、問屋」→「小売業」→「消費者」 など幾重にも張り巡らされた販売網が存在…

カオスの深淵 7月1日〜ブータンとGNH(国民総幸福量)〜

主に西洋社会の人類が数百年進めてきた一大プロジェクト「自然科学と人間の統合(合理主義、Americanism)」。科学と論理と理性によって社会の全て、人間の思考さえも合理化しようとする一大プロジェクト。 その合理性と緻密な論理は人間に「自由と権利」と…