2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
秋雨前線の豪雨と日が落ちる早さを実感して、しみじみと夏が終わるなぁと感じます。 雲ひとつ無い空と、稲刈り後の匂いが当たり一面立ち込める秋もまた楽しみです。
無縁社会とは何か?その1〜前期近代社会に胚胎された無縁の芽〜 無縁社会とは哲学的概念で言うところの「アトミズム」です。 伝統的社会、原始的近代社会においては人は自由など無く、生まれた土地で暮らし、親の職業を継ぎ、固定された有縁の社会の中の限…
近年にわかに活発になってきているような気がするベーシックインカム。「国民の最低限度の生活を保障するため、国民一人一人に現金を給付するという政策構想」です。大雑把に考えると徴収した税金を「社会保障」や「公共事業」や「公務員の給料」などの特定…
年収ラボより画像を引用させていただきました。 身も蓋も無い言い方ですが、「(マクロレベルでは)もう給料は上がらない」と思います。(インフレによる名目賃金の上昇はありえると思いますが、実質賃金の上昇はもはやありえないと思います。) 俺は経済成…
はじめに 無縁社会とは一体何なのかを考えてみたいと思います。無縁社会の要因は様々ありますがとりあえず中心となる要因について考えて見ます。1.ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへの変遷 ドイツの社会学者テンニースは「人間社会が近代化すると共に、…
書評と言うか、漫画の論評です。俺の実家の近所に寺がありそこの住職から幼少の頃から少なからず影響受けて生きてきたので、仏教には関心を持っています。手塚治虫の「ブッダ」がコンビニで全六巻にまとめられ販売されていたので全部買ってしまいました。ブ…
いまだに「高度経済成長時代の生き方」を続ける日本人の不幸 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110716-00000012-pseven-bus_all 経済的な側面から見れば、人生のポートフォリオは、自ら働いてお金を稼ぐ「人的資本」と不動産や預貯金などの「金融…
〜ヘブライ信仰と近代資本主義について〜 言わずと知れた社会科学の巨人、宗教社会学者マックス・ヴェーバーの主著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。本書を材料に現在の金融資本主義を軽く考察してみます。 本書は学生時代に買いましたが、その時は…
近代資本主義を解析する近代経済学は大きく二つの潮流がある言われます。アダム・スミスを祖とし、レッセフェール(自由放任)が生み出す市場のダイナミズムを重視する「古典派」。ケインズを祖とし、政府のコントロールが作り出す市場と社会の秩序を重視す…