人間の非合理性
3月24日に途中まで書いた認知科学に関する記事の続きを書こうとこの3か月間学び考え続けている。認知科学とはすなわち、人間とは何かという根源的な問題にアプローチする科学なのはないかと思う。人間とは何かという最も根源的な問題に答えが出ることなんて永遠にないのだろうけど一定のフレームを作ることは可能だろうとは思う。
とりあえず人間が持つ根源的な習性を今日一つだけ書いておこう。それは「人間はこの世界の情報を客観的に収集して自分の考えを事実や現実に合わせていくより、まず第一に自分の考えがあり、その考えを大前提にこの世界の事実や現実を自分の都合がいいように辻褄合わせをして解釈して生きている。」という点である。この非合理性こそが人間の最大の欠点であり最大の長所なのだろう。全てを合理的効率的に生きていくだけではなく、自らが持つ非合理な信念を貫くことで人間は、社会は、固定されることなく流動性を持ち続け新たな世界を作り続けてきたのだろうと思う。