認知科学
2022年2月15日に ガイドライン~情報と人間~ という記事を書き始めたが、テーマが大きすぎるのと、目次を書いただけである程度満足したので(笑)その続きをほとんど書けていない。しかし、「社会、教育、情報、認知、人間」というテーマはこれからもこのブロ…
モデルを作るのが好きなので表題のモデルを作った。帰納と演繹をわかりやすく表現できないかと四苦八苦して、こんなモデルが出来た。
日本の企業数の約99%を占め、労働人口の約2/3が働いているとされる「中小企業」。昨今DXの重要性が叫ばれていますが、中小企業におけるデジタル活用の実態を下記にて考えたいと思います。一部不快に感じる表現が含まれているかもしれませんが、あくまで情報…
wired.jp 7万年前、人類の文化的大躍進のキッカケとなった「認知革命」が起こったと考えられています。それに関わると考えられる「言語の再帰構造」に関する記事が面白かったので、簡単に紹介したいと思います。 本文に「洞窟壁画、住居の建設、副葬品を伴…
フレーム問題(wikipediaより一部抜粋) フレーム問題(フレームもんだい、(英: frame problem)とは、人工知能における重要な難問の一つで、有限の情報処理能力しかないロボットには、現実に起こりうる問題全てに対処することができないことを示すものであ…
「かつ丼とチンジャオロースーとシーフードサラダを4人分作る」というタスクがあったとします。これはなかなか大変なタスクかと思います。必要な材料をすべて買いそろえるのはもちろん、場合によっては調理器具や調味料や食器も必要かもしれません。レシピや…
関連記事 【100冊目】LISTEN ケイト・マーフィー 生産性について「説明」と「タスク管理」から考える 先日、【100】冊目 LISTEN ケイト・マーフィーの書評で「聞く」ということについて書き、生産性についての記事で「説明する」について書いた。よくよく考…
(コミポというソフトで作成しました)関連記事 新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視される」 人は脳のメカニズム上、簡単には克服しがたい苦手なことをたくさん持っています。会社に多く…
最近は情報について考えています。その流れの中で、言語学方面の本も読んでいるのですが、科学哲学、認知科学、哲学の構造主義、ポスト構造主義とも高い親和性があり、とても興味深いです。 以前言語学の本を読んだときはあまり意味が分からなかったのですが…
LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる作者:ケイト・マーフィ日経BPAmazon人の話を聞く 人の話を聞くということは、ごく普通の日常的な行為であり、普段は取り立てて意識することもないこともないかもしれません。しかし、人の話を聞くということは実は…
最近は「情報」について考えています。現代はあまりにも「情報」が多すぎますが、そもそも「情報」が何かよくわからない。形がないものなので、定義することも、考えることも容易ではありません。この形のない得体の知れないものに日々追われ、どう処理すれ…
Dark Horse 「好きなことだけで生きる人」が成功する時代 (三笠書房 電子書籍)作者:トッド・ローズ,オギ・オーガス三笠書房Amazon 本書は「型破り」のルートから成功した人々をDarkhorseと名付け、その共通点を見出し、今後の社会における「成功と…
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術作者:デビッド・アレン二見書房Amazon 「タスクマネジメント」という概念を世に知らしめたのは本書ではないだろうか。生産性向上コンサルタントのデビッド・アレンが、人々が抱える膨大な「タスク(やるべきこと)」を…
・学校(保育園、小学校、中学校、高校、大学) ・塾 ・予備校 ・各種自己啓発セミナー ・オンラインサロン ・宗教・教育学の各種教育理論 ・教科書 ・参考書 ・自己啓発本 ・その他諸々の自己啓発の方法論 世の中には数多の「学び」の方法があります。しか…
このブログのテーマの一つが人間の認知機能を考える認知科学です。また、人間の認知と現実世界の境界にあり、橋渡しをするのが「教育」なのではないかと思っており、教育もこのブログの一つのテーマです。 「教育」というものもあまりに広範囲で、とても一言…
瞑想というと何だかオカルトやスピリチュアルな感じがして敬遠されることもあるかもしれませんが、瞑想は単純です。一番シンプルな瞑想は自分の呼吸に意識を集中するだけです。「スーハースーハー」と意識してもいいし、「吸う、吐く、吸う、吐く」と意識し…
このシリーズも三つ目になりました。人間の思考を表現し、説明し、理解してもらうためには、最小の概念、最小のモデルまで抽象化しないことには、難しいであろうと考えてます。それを試みているのがこのシリーズですが、ほとんど独り言です。 前回の人間の思…
今、画面の向こうでこの文章を読んでいるあなたは、私を地球人だと思っていることでしょう。いや、余りにも馬鹿馬鹿しく、当たり前すぎて意識することもない無意識の前提として私を地球人だと思っていることでしょう。しかし、何の根拠があって私を地球人だ…
人間の思考を最小のモデルで表現するとどうなるだろうと考えていたが、ここに「帰納推論」「演繹推論」という言葉を用いることでうまく表現できるのではないか最近考えている。脳と心の構造をシステム0(無意識) システム1(半無意識、感情的思考、速い思…
「Aという事象 1→2→3→4→5→6→7」 上記の1から7までのプロセスの事象があるとします。誤解を恐れずに極めて大雑把に表現すると、この事象に何かしらの名前を付けること(ここではA)を帰納法(抽象化)と呼び、1から7まで順序立てることを演繹法(…
ロジカルシンキングを鍛える (VISIONARY SEMINARS)作者:細谷 功KADOKAWA,中経出版Amazon 著述家でコンサルタントで、論理的思考に関する多数の本を上梓している細谷功さんの「ロジカルシンキングを鍛える」という、そのまんまの本です。 本書の内容ははっき…
ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)作者:宮口幸治新潮社Amazon 本書は児童精神科医の著者が医療少年院で多くの非行少年と出会い、そこで得た知見をベースに、非行少年の認知能力の実態や、認知能力の改善を目指したトレーニングなどの内容で構成され…
そもそも、世界は始まりも終わりもなく、白も黒もない灰色の世界であるが、人間は灰色を認識することが苦手である。灰色の世界を自分の好きな範囲だけ切り取って、白か黒か論じている。その切り取った部分には部分的には白っぽい部分も黒っぽい部分も含まれ…
僕は教育者でも何でもない素人です。しかし、教育についてよく考えることがあります。人を教育したいというわけではなく「6334の16年も高い学費を払って勉強したのに身についているものがなぜこんなに少ないのか?」という点に強い疑問を持ち、以来教育とは…
僕の思考は基本的には因果論的要素還元主義の立場に近いと思っています。事象の因果律を抽象と具体を往復しながら概念化し、モデルに変換して考えるシンプルな思考法です。ただ、これが絶対的に正しい方法とも善だとも考えていません。 因果律なんてありとあ…
大学なんか行っても意味はない?――教育反対の経済学作者:ブライアン・カプラン発売日: 2019/07/17メディア: 単行本 恐らく、かなり多くの人がこう思っているのではないか。思っていてもなかなか触れられないデリケートなこの問題に、真正面からド直球で挑戦し…
ごまかし勉強〈上〉学力低下を助長するシステム作者:藤澤 伸介新曜社Amazonごまかし勉強〈下〉ほんものの学力を求めて作者:藤澤 伸介新曜社Amazon 学校に行きたくありません。特に理由はないです。学校に行っていると、こんなことして何になるんだろう・・・…
システム0とシステム3~二重過程モデルを超えて~ 山根一郎 素晴らしい論文を見つけました。二重過程モデルのシステム1とシステム2を、システム0とシステム3まで拡大して分析し、仏教への言及もあります。これを素晴らしいと思うのは、考えが近い僕の…
【キャリコネ】新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視される」【キャリコネ】新人が定着しない職場の特徴「指導方法は見て覚えて。メモも取れない速さで話す。聞き返すとムッとされ無視さ…
科学哲学者のスティーブン・トゥールミンが、論証のパターンの枠組みのもっとも基本的な形として表したのが上記のトゥールミンモデルです。データや事実から根拠を抽出し、別のデータで裏付けつつ主張へ至るプロセスを骨子とし、そこに限定子(可能性)や反…