amazonで間違えて2冊買ってしまった本(2310円)
前出の「無縁社会」が現場視点のドキュメンタリーで「老い」「貧困」「孤独」を生々しく描いた本ですが、この本はマクロ視点で統計データから「老い」「貧困」「孤独」を抉り出しています。
一番最初に読んだ感想は「データが多すぎる・・・(´Д`;)」
序盤は統計のオンパレードで読むのが苦行レベルでしたが中盤以降は統計データも減り、読み応えがありました。「無縁」をデータで裏付けし、無縁の実態、これから日本が向かう無縁社会の現実、それに対する筆者の見解を具体的な政策や社会像で述べ、説得力がありました。(理想論に偏りがちな点もありましたが。)統計データに頼りがちな点と、序盤の読むことが苦行レベルの統計データの羅列ではマイナス点です。【少子化】【非婚化】【無縁】【これからの日本】について、前出のドキュメンタリー「無縁社会〜無縁死 3万2千人の衝撃〜」と、この統計データの「単身急増社会の衝撃」の2冊を読めばかなり理解が深まることは間違い無しです。
2030年の高齢化率が32%、単身世帯が37%、生涯未婚率が男性29%、女性23%との推計は背筋が凍る思いです・・・
NHK報道プロジェクト・あすの日本の「無縁社会」が放送されたあとに30代の人を中心にかなり反響があったようですね。これからの日本を作っていく多くの若い人がこれからの日本を考えればきっと何か新しいモノが生まれてくると考えています。

- 作者: 藤森克彦
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 単行本
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