蟻の社会科学

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日本を思考停止させるシステム (2)正社員は安定という幻想

俺が会社を辞める時期の話です。

俺 「会社を辞めて田舎に帰ろうと思う。」
友達 「今、正社員を辞めてもこの不景気なら次に正社員の仕事なんかナカナカ無いだろ?転職しても給料も下がるし。」
上司 「正社員を辞めてどうするんだ?田舎に帰っても正社員の仕事なんかないだろう?まあ仕方ない。でも、田舎に帰っても正社員での仕事を探すんだろ?」
田舎の友達 「せっかく東京で正社員をやっているのに辞めてどうするんだ?田舎に正社員の仕事なんてないぞ。」

あまりにもみんながみんな「セイシャイン、セイシャイン、シャイン、シャイン、シャイニング!!!」って連呼するので、何か違和感を感じていた俺は上司に対して
俺「いや〜、一生フリーターでもいいんじゃないですかねぇ(´Д`;)?」とあえて言い放ちましたところ、上司x2が顔を見合わせ「(ノ∀`)アチャー(こいつもう終わりだ・・・)」という感じだったのが印象的でした。

 いや、俺は正社員というものを否定するわけでも馬鹿にするわけでもありません。「経済的」には「現時点」では派遣やフリーターより安定があると思います。しかし、5年、10年、20年、さらにその先のスパンで考えた場合、正社員だからといって一体どれほどの意味があるのだろうか?努力をすれば給料が上がり続けて定年後は満足な年金をもらえるのだろうか?ただ正社員なら安定でフリーターなら不安定だ、と漫然と考えることに問題点があると思っています。俺は絶対に否定できない未来として「人口減少による経済の縮小」「少子多老化、民主制の下で社会保障費の増加」この点を重視しています。
・「経済の縮小による税収の減少→日銀の国債引受→スタグフレーションによる物価の上昇≒所得の減少」(これは個人的な意見であって経済学的には異論も多いでしょうが)
・「社会保障費の増加による(累進)増税≒所得の減少」
 フリーターでも派遣でも正社員でも多くの人はこれからの未来、確実に可処分所得が減るでしょう。そんな未来に向かっているのに「セイシャイン、セイシャイン セイシャインならフリーターや派遣よりマシ!」という「正社員原理主義」を唱えるのはどうなんでしょうかね?さらに言い換えるとするならば、幕末の時期に「旗本」なら人生安定、「末端の武士」なら生涯貧しい。というその考えはどうなんだろうか?正社員が安定と盲目的に信じるとことは「太陽は地球の周りを回っている。なぜなら教会がそう言っているから」と言うことと同じではないだろうか。文明は進歩しても人間はまだまだ本当の意味では変わっていないのだろうか。