かつては豊かな
リン鉱石の輸出によって国民一人当たりの所得が世界一の国だったらしいです。今は
リン鉱石が枯渇して経済の縮小によりインフラの維持すら困難になっているようですが。うーん、ごく身近でこんな国があるような気がする・・・。
以前見たドキュメンタリー番組で
ナウル共和国を紹介していました。
リン鉱石を輸出していた豊かな時代を知る高齢層は「昔は良かった・・・」と回顧しながら、みんなで海外旅行へ行った思い出など昔を振り返り、糖尿病の治療をしていました。島には廃車となった古い
メルセデスベンツが放置されていたのが印象的です。
一方では豊かな昔を知らない若い兄妹が畑で野菜を作りながら漁をしてほとんど自給自足の生活を送っていました。その兄曰く
「昔の豊かな時代を知らないから今の暮らしについてなんとも思わない。」と語っていたのが印象的です。もちろんこれはテレビ番組で誇張された対比ですが。
今の日本の若年層が「草食化」していると盛んに言われていますが、
ナウルの例から考えてみますと、それは単に時代なのでしょう。
「若者が「草食化」した」のではなく、
「若者が「草食化」する社会が作り出された」と考えるのが自然でしょう。