書評と言うか、漫画の論評です。俺の実家の近所に寺がありそこの住職から幼少の頃から少なからず影響受けて生きてきたので、仏教には関心を持っています。手塚治虫の「ブッダ」がコンビニで全六巻にまとめられ販売されていたので全部買ってしまいました。ブッダの生涯を手塚治虫風に脚色したフィクションですが楽しく読める内容です。
俺の乏しい理解ではブッダの教えというのは哲学のようなものだと思っています。ブッダはソクラテスやプラトンやアリストテレスと並ぶ古代の偉大な哲学者だと思います。ソクラテスやプラトンやアリストテレスの思想が西洋の合理主義と結びついて今でも現代社会の中で影響を持ち、普遍性を持っているように思えます。しかし、ブッダの哲学的思想は東洋の神秘主義と結びつき、仏教は様々な宗派が生まれ、包括的な理解が難しい哲学になってしまったような気がします。
合理主義が正しくて神秘主義が間違っているということを言うつもりは毛頭ありませんが、西洋哲学と東洋哲学の根底には方向性で大きな違いがあるのかもしれないなぁとなんとなく思いました。

ブッダ 1 王子誕生! (希望コミックス カジュアルワイド)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2011/05/28
- メディア: コミック
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