「土地は捨てられるのか」 島根県の山林を相続の男性、国を相手に実験的訴訟
ルネサンスから始まった近代は科学革命、宗教改革、プロテスタンティズム、産業革命を土台とし、その上に経済学という手段を用いて現代社会を構成した。それらを支えた絶対的基盤は「科学の発展による人口増加」と僕は思っている。
しかし上記の問題は近現代社会の根幹に疑問を投げかけているのではないか。人口増加を背景に絶対に動かない価値である「不動産」の普遍性を盲信することにより資本主義は成立してきた面が大きい。(日本のバブル経済も、先のリーマンショックも不動産神話が引き起こしたものだ。)いや、近現代社会に限ることではなく人類の歴史は土地を求める闘争こそが主題となってきたのではないだろうか。「土地を捨てる」という概念が生まれることこそ、社会の曲がり角であることを示す確かな証拠なのだろう・・・