蟻の社会科学

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人間の思考を最小のモデルで表現することを試みる

「Aという事象 1→2→3→4→5→6→7」

 上記の1から7までのプロセスの事象があるとします。誤解を恐れずに極めて大雑把に表現すると、この事象に何かしらの名前を付けること(ここではA)を帰納法(抽象化)と呼び、1から7まで順序立てることを演繹法(具体化)と呼びます。この二つの機能が人間の思考の根幹と言えるでしょう。

 しかし、人間の脳はこの二つの機能をうまく使いこなすことが出来ません。その理由を下記にて記述します。

(1)7つの要素を全て発想することが出来ない
ここでは「1から7までのプロセス」と定義しているので1から7までの個々の要素を発想するのは簡単ですが、定義されていない状態では全ての要素を発想することは意外と困難です。37から62までのプロセスなのか、KからWまでのプロセスなのか、0から138億までのプロセスなのか、そもそもプロセスの総数自体が定義されていないと要素を全て発想することは難しいものだと思います。そして、プロセスの総数自体が事前に定義されていないことはよくあります。

(2)事象に名前を付けることが出来ない(帰納出来ない)
ここでは事象に「A」と名前を付けて抽象化していますので、Aという事象を認識することは簡単です。しかし、(1)のようにプロセスの総数が定義されておらず、要素を全て発想できていない状態であれば、そこに何らかのパターンを有した事象が存在していることを認識し、その事象に名前を付けて抽象化することは難しいかと思います。

(3)順序立てることが出来ない(演繹出来ない)
(1)の状態によって全ての要素を発想出来ておらず、(2)の状態により事象に名前を付けて認識できていない状態の時、脳内では「 2  7  4 」というように断片化された情報が順序立てられないままに脳内を漂っています。その断片化された情報を「2→7→4」というように名前を付けることもなく無理矢理順序立てているのが、人間の思考であると言えるのではないかと考えています。

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