先日、ガールズちゃんねるで「新人が定着しない職場の特徴」というトピックが立ち、それが5ちゃんねるにも展開されて、表題のタイトルで様々な議論が交わされている。その議論の内容は「メモを取らない」「ちゃんと説明してくれない」「一回言っただろ」「見て覚えろとか無理」「お局が~」「老害が~」「自分で考える力を養うことが重要」「マニュアルが~」etc・・・など、この手の話題が上がった時の定番のコメントが書かれている。
この問題は想像している以上に根が深く、認知科学、日本の教育の問題、日本型経営の問題、日本型雇用(メンバーシップ雇用、ジョブ型雇用)の問題など様々な分野を横断するとても複雑な問題でもある。また、日本企業の(ホワイトカラーの)生産性の低さにも関わる問題でもある。
このブログは社会科学と認知科学をメインとし、その二つがクロスオーバーする部分を主題としているが、この問題こそが僕が今主題として研究している問題でもある。IT革命以後、社会の変化はますます速くなり、業務の細分化、専門化、雇用の流動化、業界の水平化がさらに進んでおり、さらに今後は労働人口の減少による労働力の不足も懸念される。そんな時代の中で人材の育成だけではなく業務の分担や引継ぎなど、仕事をいかに効率的に平準化して偏りが出ないようにしていくか、業務の分散能力というものがますます求められてくる。
これらの問題をどう考えてどう対処するかについての基礎的な概論をなるべく早く書き上げたい。(と去年の12月から思っている。)