社会で生きていると何かしら長い文章を書かなければいけない時もあるかと思います。しかし、多くの人は学校で文章の書き方を習った記憶は遠い過去のものとなっていたり、そもそもそんなことを習ったかどうかも定かではない、ということもあるかと思います。(僕も文章の書き方を全くわかっていません。)本書は科学哲学者の戸田山和久氏が大学生向けに論文の書き方を面白おかしく、そしてわかりやすく説明しています。
本書の内容を簡単に箇条書きで下記に書きます。
・論文の骨格を構成するのは下記の三点である。
①問題提起 (問題の提示、問題の説明、問題の背景、問題の重要性、問題の分析)
②主張
③論証 (様々な論証の種類がある。)
・論文の構成要素は下記の五点である。
①タイトル、著者名、所属機関
②アブストラクト(簡単な概要の説明、論文の目的、調査方法、調査対象)
③本体 (ここで上記の①問題提起 ②主張 ③論証が詳しく論述される。)
④まとめ
⑤注、引用、参考文献
・論文を書く時は、アウトラインを最初に作る。(目次、全体の構成、論文の設計図を最初に作る。)
・次にわかりやすいパラグラフをアウトラインに当てはめていく。(部分を作成し、全体像にあてはめていく。)
以上が本書の概要になるかと思います。何か文章を書く際には、本書がとても良い参考書になるのではないかと思います。