いつかは半農半Xみたいな半自給自足の暮らしが出来ればいいなと考えている。しかし、完全自給自足となるとかなりの初期投資が必要となり、金持ちの趣味になるのだろうか。遠い憧れを持ちつつ、たまにこの本を読んでいる。
開墾、住居の建築、様々道具についての説明とその製作、狩猟、牧畜、農業、漁業など、自給自足に必要なことが全て書いてあり、「のんびりと田舎暮らし♪」などという生半可な雰囲気の本ではない。大地を開拓して村を作り出すレベルの本であり、想像力が刺激されるとても面白い本である。
完全自給自足の生活を行うとなると、知力、体力、プロジェクトマネジメント能力、勇気、根性、気力、コミュニケーション能力など、全てにおいてハイレベルな能力が求められることになるだろう。自給自足という言葉を聴くと、牧歌的なのんびりとしてイメージを持つかもしれないが、完全自給自足を行うのは楽に慣れすぎた現代人にはとても難しいだろう・・・。
僕達は、格差だ、不況だ、と不満を言いつつも、昔の人たちに比べたらとても楽で豊かな暮らしをしているなとつくづく思う。

- 作者: ジョン・シーモア,宇土巻子,藤門弘
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1983/08/21
- メディア: 単行本
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