本を読んだり、新しいことを経験すると、新しい知識が1個増えるとします。同時にその1個の新しい知識は3個の未知の要素で構成されているとします。即ち「1個の知識を知ると3個の知らないことを発見する」とします。
①1個の新しい知識を得ると3個の知らないことを発見する。
②5個の新しい知識を得ると15個の知らないことを発見する。
③10個の新しい知識を得ると30個の知らないことを発見する。
④50個の新しい知識を得ると150個の知らないことを発見する。
⑤100個の新しい知識を得ると300個の知らないことを発見する。
⑥500個の新しい知識を得ると1500個の知らないことを発見する。
⑦以下無限・・・
①〜③では知識が少なくその背景にある未知の要素の存在や全体像を把握することが出来ません。未知の要素の存在や全体像が把握できないということは ” 知らないことを知らない状態 ”と言えます。自分が断片的に知っていることだけを重視しがちで、その背後に存在する未知の要素を無視し、自らが知らないことに気付けない状態と言えるかと思います。
④〜⑥では多くの知識を持っています。多くの知識を持つことでその背後にたくさんの未知の要素が存在していることに気付くことが出来るようになってきます。知らないことがたくさんあることに気付くことが出来れば「知らないこと(新しい知識)にアクセスする能力」を得ることが出来ます。知らないことにアクセスする能力が身につけば、未知の要素と未知の要素をつなぐネットワークを構築し、指数関数的に知識と思考力を増やすことが出来る可能性があります。
知識が少なすぎると物事の背景に存在する未知の要素に気付くことが出来ません。知識が増えれば増えるほど、物事の背景に存在する未知の要素に気付くことが出来ます。気付くことが出来れば体系的にその未知の要素を新たな知識として取り込んでいくことが出来ます。