リフレ派が嫌いな理由
アベノミクスという言葉で表される、所謂「リフレ論」がどうにも好きになれません。俺は「金はたくさんあればいい」と考える俗物ですから、金を刷って世の中が良くなるのであればリフレ論に大賛成です。しかし、現実はそれほど簡単でも単純でも無いような気がします・・・。それより何よりリフレ派の「世界観(社会観、人間観、歴史観)」がどうにも受け付けられない。
(完全な俺の偏見ですが)リフレ派の社会観はアダムスミス以来の古典派経済学の流れを汲む、市場原理主義による「需要と供給の最大化こそが善である」という社会観ではないだろうか。人間観は人間の行動原理を「金、利益」に据えた「合理的経済人」というモデルではないだろうか。そして歴史観は単純な「進歩史観、啓蒙思想」ではないだろうか・・・。
「社会と人間は金によって動く。」というのは一つの側面からは事実ではあると思いますが、そのあまりにも単純化、一元化された「世界観」がどうにも好きになれない。
世界はもっと複雑だ。