蟻の社会科学

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トリクルダウン理論について


トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、trickle-down theory)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)する」とする政治思想である。「金持ちを儲けさせれば貧乏人もおこぼれに与れる」と主張することから、「おこぼれ経済」とも通称される。現状では、マクロレベルでのパイの拡大が、貧困層の経済状況を改善につながることを裏付ける有力な研究は存在しない。一方、この事への反論から理論的否定がなされ「トリクルダウン仮説」とも呼ばれる。トリクルダウン理論は、新自由主義の代表的な主張の一つである。wikipediaより引用
 西洋型社会から生み出される経済的産物こそが豊かさだというつもりはない。しかし、とりあえずここでは「それ」が豊かさだと定義する。
 古典派の流れを汲む新自由主義が唱える「金持ちが儲かれば貧乏人もおこぼれに与れる。」というトリクルダウン理論は、現在の社会を考えればその通りになっているとは言い難い気がするが・・・。
 でも現実にはトリクルダウンで世界が動いている。科学革命、産業革命から生まれた技術は西洋社会を潤した後にその他の地域に伝播していった。多くの国(特に後発国)ではまず都市が豊かになった後に地方が豊かになっていった。
 マクロレベルでのパイの拡大が貧困層の経済状況を改善につながることは理論上は成り立たないかもしれないけど、現実はトリクルダウン理論に即して動いているのかもしれない。