
- 作者: 松谷明彦
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/11/03
- メディア: 文庫
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(1)人口減少社会の徹底的な分析・・・特に他国との比較については素晴らしい仕事です。
(2)人口減少社会への対策・・・松谷氏の考えを俺なりにまとめると「LIFE WORK BALANCE」「地方での豊かな暮らし」ということになるのかと思います。経済が縮小するこれからの社会。身の丈にあった経済社会の中で、GDPでは測ることが出来ない生活を目指そうということになると思います。
松谷氏の仕事は素晴らしいと思います。人口減少社会の分析。そしてこれからの社会の目指すべき方向まで全てが参考になります。ただ俺がよく理解できなかったのが「経済の縮小は生産性の上昇により補える」という考え方です。古典派理論が通用するセイの法則の時代ではないと思うので、経済に対して少し楽観的過ぎるのかな・・?(とは言え松谷氏には深い考えがあると思いますので、俺がどうこう言う話ではありませんが。)
「人口減少社会と経済」を考える上で最も参考になるのは松谷明彦氏の本だと思います。