100人の村があったとして、必要な物資を交換するために物々交換では不便なのでカネが生まれました。カネ(金貨)がその村に10枚しか存在していなかったら、供給と需要を賄うために十分な量とは思えません。カネ(銅貨)が1000枚ぐらいあれば供給と需要を円滑に交換できると想像できます。その村で新たな技術やサービスが発明されて供給と需要が増えたり、または村の人口が100人から200人に増えた時、その需要と供給に応じて労働と消費の交換を円滑に行うために2000枚、3000枚と増えていったのがカネなのだと思います。(現実はこんな単純なモデルでは表すことは出来ませんが。)
「1995年世界のGDP総額は約30兆ドルで、市場にあるお金は約72兆ドルだった。だが15年後、(世界のGDP総額は)33兆ドル増えたが、市場のマネーは140兆ドルも膨らんだ。」(記事より引用)
現在は供給と需要の拡大をはるかに上回るペースでカネが生み出されています。この実需をはるかに上回るカネの出所は一体どこなのか?と考えたときに「根拠は無い!」と考えるほかありません。しかしこの根拠の無い現実社会とのつながりを持たないカネこそが現代社会のカネであり、もはやカネが何なのか訳がわかりません。カネとは一体何なんだろうか・・・?