蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。email:arinkoblog@gmail.com

書評

【16冊目】<私>時代のデモクラシー 宇野重規

1800年代のフランスの思想家トクヴィルの研究で有名(らしい)な著者の現代社会論。「<私>」と「格差」と「デモクラシー」が本書のキーワードとなるかと思います。 「ジニ係数が拡大!」などニュースで耳にしますが「格差社会」が広がりつつあることは共通…

【14冊目】忘れられた日本人 宮本常一

昭和14年以来、日本全国をくまなく歩き、各地の民間伝承を克明に調査した著者が文化を築き支えてきた伝承者=老人達がどのような環境で生きてきたかを、古老たち自身の語るライフヒストリーを交えていきいきと描く。辺境の地で黙々と生きる日本人の存在を歴…

【12冊目】3年で辞めた若者はどこへ行ったのか〜アウトサイダーの時代〜城繁幸

「若者はなぜ3年で辞めるのか?〜年功序列が奪う日本の未来〜」を受けての続編と言える本書。 著者の城繁幸氏の考え方を端的に書くと「どうせ給料はもう上がらないんだから自由に生きればいいじゃないか!」ということになると思いますが、その通りだと思い…

【13冊目】若者はなぜ3年で辞めるのか?〜年功序列が奪う日本の未来〜城繁幸

現代の勢力経済学の大家、城繁幸氏のベストセラー。戦後50年に生み出された日本社会の「年功序列」という雇用構造の闇を抉り出しています。その構造が作り出す力学が若者に「絶望的閉塞感」をもたらし、離職率を高めていることを明らかにし、その「閉塞感の…

【11冊目】年収300万円時代を生き抜く経済学 森永卓郎

「足るを知る」「年収300万円でも豊かに生きるための知恵と工夫」について書かれています。以前読んだときに実にいい本だと思いました。これから貧しくなっていくであろう日本でも、豊かに生きるためのヒントが随所に示されている良書だと思います。 俺はテ…

【10冊目】ヨーロッパ思想入門 岩田靖夫

ヨーロッパの思想を学ぶための入門書。 哲学や思想というと難しくて敬遠したい学問です。学ぼうとしても何から学べばいいのかわからないものですが、本書は西洋思想の源泉を「ギリシア哲学」と「ヘブライ信仰」と定義し、この二つに焦点を当てて過去から現代…

【8冊目】人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために 島田裕巳

自称無縁社会研究家の俺は「無縁」とタイトルが付く本は大体読んでしまう。本書は無縁社会が生まれたメカニズムとその社会心理について指摘しています。「なぜ無縁社会が生まれたのか?」という問いに対して「人は自由になりたかったから。そして結果的に幸…

【9冊目】自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門 森村進

このブログに「歴史、哲学」というカテゴリがあるが全然書いてません。「哲学、思想」は難解なので俺自身どこまで理解できているかよくわかりませんし、文章にすることも俺には難しいのでほとんど書いてません。「哲学、思想」というものは一般的には面白い…

【7冊目】銃・病原菌・鉄 上下巻 jared diamond

朝日新聞の「ゼロ年代の50冊」(2000〜2009の図書)で1位に選ばれたベストセラー。 著者の友人であるニューギニア人のヤリ氏から「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分持つことが出来たのか?なぜ我々はそれが出来なかったのか。」と問われ…

【5冊目】【6冊目】これからの「正義」の話をしよう〜マイケルサンデル /サンデルの政治哲学〜小林正弥

「ハーバード白熱教室」から怒涛の嵐を日本社会に巻き起こしている(ような気がしなくもない)サンデル旋風。当然ながら俺もその嵐、時代の流れに巻き込まれた一人です。「これからの正義〜」は85万部を超えたとか。詳しい書評については今後のブログの中で…

【4冊目】二〇三〇年日本 「不安」の論点〜産経新聞社会部〜

産経新聞の社会面に連載されていた「二〇三〇年」を加筆修正した、日本の近未来について論じた本。日本社会を覆っている不安を具体的に五つの論点から取りあげています。 第一章「働く場所はありますか」・・・「労働と企業」 第二章「ふるさとはありますか…

【3冊目】無縁社会〜無縁死 3万2千人の衝撃〜

「NHK報道プロジェクト・あすの日本」で放送され大反響を呼んだ「無縁社会」の書籍化。現場の視点からドキュメンタリーで「老い」「貧困」「孤独」の現実を生々しく描いた良書。「無縁」が個人の責任ではなく、社会の構造から生み出されることを改めて痛感さ…

【2冊目】単身急増社会の衝撃

amazonで間違えて2冊買ってしまった本(2310円) 前出の「無縁社会」が現場視点のドキュメンタリーで「老い」「貧困」「孤独」を生々しく描いた本ですが、この本はマクロ視点で統計データから「老い」「貧困」「孤独」を抉り出しています。 一番最初に読んだ…

【1冊目】デフレの正体 経済は「人口の波」で動く

「デフレの正体〜経済は人口の波で動く」 藻谷 浩介著 経済学は未だに人口を「与件」として考え、静学的に経済社会を捉えられている面が強く、動学を組み込んだ経済学は主流にはなっていないのではないだろうかと思います。というか「少子高齢化」という動学…