蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。email:arinkoblog@gmail.com

自己啓発本

 本屋へ行くと自己啓発本が大きなコーナーとなってかなりの面積を占めている。タイトルを見ると「人生が楽になる42の習慣」とか「外資系コンサルが教える仕事が速くなる30の方法」とか「幸せになりたければナントカをやめなさい」など、なんとなくそんな感じの本がたくさん並んでいる。
 僕もその手の本を何冊か持っている。手元にあるその本のタイトルを書くことは控えるが、人間を成長させるための52の秘訣が書かれた本の内容を適当に一部抜粋すると・・・

・秘訣4 メモを取る
・秘訣11 神童の神話を真に受けない
・秘訣17 苦闘を歓迎する
・秘訣32 ポジティブな面に意識を集中する
・秘訣44 汗水たらして努力する

など書いてある。本屋においてある自己啓発本も内容は恐らく似たようなものが多いのだろうか。この手の本に書いてあることは全く否定しない。間違いなく正しいことが書いてあるのだろうと思う。間違いなく正しいことが書いてあるとは思うが、「この内容に一体何の意味があるのだろうか?」と言わざるを得ない。
 自己啓発本の内容はとても具体的でわかりやすい。しかし、言い換えれば具体的であるということは「こういう時は、こうしろ!」と事細かに言っているということだ。では「こういう時」じゃないときはどうすればいいのだろうか?また「こういう時」のために何十個もの方法とやらを覚えていなければ行けないのだろうか?自己啓発本は具体的でとてもわかりやすく、読んだときには「あ~なるほど~わかったぞ~」という気分にはなるけど、読み終わった次の日にはもう覚えていないことが多いと思う。なぜならそんな具体的なことを何十個も覚えることは出来ないからだ。本屋に自己啓発本の大きなコーナーがあること自体がその証明になるのではないか。
 重要なのは具体的な事例を抽象化して本質を抽出する能力だと思う。自己啓発本を全否定するつもりは無い。具体例を抽象化して本質を抽出する能力があるのであれば、自己啓発本もアイデアの参考として役に立つこともあると思う。しかし、物事を抽象化して本質を抽出することが出来る人であれば、自己啓発本は無意味とは言わずとも必要ないかもしれないなとも思う。

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