蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

IT革命と販売革命

 近年のIT革命がもたらした販売革命は凄まじいものがありますな・・・。
 例えば一昔前、消費者が何か物品を購入する場合、その物流ワールドの中には
「生産会社」→「販売会社」→「商社、問屋」→「小売業」→「消費者」
など幾重にも張り巡らされた販売網が存在していた。その物流ワールド、販売網の中に様々な人々の雇用が存在し、社会の一部を構成していたが・・・
 しかしIT革命は「販売会社」「商社、問屋」「小売業」をひとまとめにしAmazon楽天などの巨大企業へ生まれ変わらせつつある。
「生産会社」→「巨大販社」→「消費者」
 物流を集約し生産性を向上させることにより、ワンクリックで物品を購入することが可能になった。そして人の雇用はパソコンの作業やシステムに置き換えられ、正社員は非正規社員に置き換えられ、賃金や雇用が減っていくのは必然の流れであり・・・。何もそれが必ずしも悪いことではない思う。生産性の向上によって生まれた付加価値はそのまま財やサービスの価格低下へ転化され消費者に恩恵をもたらしているのだから。
 しかし、このようなワンクリックで物品を購入できるような「超合理的社会」が構築され、以前存在していた物流ワールド、販売網が消滅してしまうと、そのワールドの中に存在していた「人と人との縁」までもが同時に消滅してしまう。
 (これは物流や小売業界だけに当てはまることではないが)上記のような社会の超合理化、集約化の流れは(恩恵も多いが)やがては「超格差社会」と「無縁社会」に至らせるのではないだろうか?