蟻の社会科学

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これからの社会を襲う危機〜その1 老老介護〜


 これからの時代がどうなるかは全くわかりませんが、少なくとも時代はターニングポイントを迎えつつあると思います。これからの時代を襲う最も大きな波の発生地点は、個人的に少子高齢化だと思っています。経済成長では解決することが出来ない、21世紀の社会を襲う問題について考えてみたいと思います。

その1〜老老介護

 別に少子高齢化は日本だけに限った話ではなく、近代化した先進国、近代化しつつある新興国、多くの国での共通現象です。「社会が老いる」少子高齢化という現象がやがて、世界中の近代社会をどのように危機に陥れるのか。その具体的なヴィジョンについて考えてみたいと思います。
 老老介護」という言葉が社会に浸透し、特に違和感もないようになってきたような気がします。「90歳の親を65歳の子供が介護する」というような現実はもはや避けることが出来ない時代になってしまったようです。現在はまだ「介護する側」の団塊の世代後期高齢者になるにつれて「介護される側」になった時、「老老介護」は今よりますます先鋭化して社会の中で大きな問題として認識されていくでしょう。
 「老老介護」がなぜ社会の中で大きな問題となりつつあるのか?その原因を考えればさほど難しい問題ではなくただ単純に「医学や栄養学や衛生学が発達して人の寿命が延びたから」というシンプルな答えに行き着くかと思われます。ただ人類の幸福を目指して発展した科学が結果的に「老老介護」という結末を作り出しただけなのだと思います。
 これから団塊の世代が「介護される側」になった時、「老老介護」はとても家族間だけで解決できる問題ではありません。現在、その解決できない問題のピースを埋め合わせるための主力はボランティアやNPOですが、これからの時代の「老老介護」はボランティアやNPOの努力だけで埋め合わせることが出来る問題ではなく社会全体がもっと真剣に考えていかなければいけない問題となっていくでしょう。老老介護問題は遠い世界の話ではない。そう遠くない将来、自分の問題となる可能性があるのですから。