蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

最強の矛と盾

 アメリカ発リーマンショック、欧州発ギリシャショック、日本の巨大な財政赤字から起こる可能性があるジャパンショック。世界の三大経済セクターから発生、または発生しつつある世界経済の混乱。この問題を解決するためのほぼ唯一の方法はそれらの地域の経済成長だけかと思われます。
 ここから簡単な思考実験。単純に考えると「経済成長」が問題の解決方法だというのならば、世界で最も経済が成長したアメリカ、欧州、日本でそもそも経済問題が起こるはずがないのではないだろうか?
「経済成長が問題の解決方法!世界で一番経済成長した地域で問題が起こるはずがない!」???
 現実は経済問題で世界中が混乱しています。少なくとも経済が成長すれば問題が解決するという単純な話ではないことが明らかになりつつあると思います。近代社会はついに転換点に至り、「最強の矛と最強の盾」という解決不可能な問題に達したような気がします。世界経済のホワイトナイトとして中国を筆頭とする新興国に世界の期待が集まっています。世界の成長セクターとしての役割を終えた先進国から新興国へ成長のエンジンが移り変わるのは必然のこととして理解できますが、新興国が先進国に変わり「永遠の成長エンジン」としての役割を担うことが出来るのかと考えたらやはり不可能と考えるしかありません。先進国の成長が終わったように現在の新興国の成長も2050年頃には終わるのではないだろうかと俺は思っています。
 「そんな先のことを考えてもしょうがない。」と言われるかもしれませんし、2050年には俺はもう生きていないかもしれません。しかし、先進国の成長が終わり、新興国の成長の終わりももはや見えているのであれば成長無き時代について考えるほかはないのだろうと思います。成長無き時代がどのようなものになるかは俺にはわかりませんが。