蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

若者の恋愛離れ〜草食系男子と干物女〜


関連記事
少子高齢化社会を考える。その4〜非婚社会と青い鳥症候群。効用最大化心理と最適化行動〜
田舎の出生率はなぜ高いのか?
人間は自由という刑に処されている。
はじめに
 モテない俺が「若者の恋愛離れ」について考えてみます。「若者の恋愛離れ」というニュアンスのニュースを最近よく耳にするような気がします。以前の記事の焼き直しになりますが「若者の恋愛離れ」について考えてみよう。

若者の恋愛離れを裏付けるように生涯未婚率がグングン上昇しています。2030年には男性の生涯未婚率29%、女性の生涯未婚率23%と予測されていますが・・・。その原因はいったい何なんだろうか?
 さほど結婚率は高くなく、離婚率は高く、乳児死亡率は高く、平均寿命は短かった江戸時代を経て、明治維新の近代化以降「衛生、栄養、医療技術の発展」により人は生きる保証を得ました。人が生きる保証を得た明治維新〜1970年頃までの日本社会の中で「殖産興業、富国強兵=多産奨励=皆婚社会」が生まれたと大雑把に俺は考えています。そして、1970年代以降本格化した自由社会により、社会が解体され、現在の若者の恋愛離れが起こったのだろうと思います。


皆婚社会から自由恋愛社会への移り変わり
伝統的皆婚社会→近代型恋愛社会→現代型自由恋愛社会へのモデル図


 伝統的社会の名残を残す1970年代頃までは社会の中に「結婚をしない自由」「恋愛をしない自由」というものが存在していなかったと思います。社会の圧力に押されて自分が望もうが望むまいがほとんどの人が「社会的圧力による強制的な自発」により誰もが結婚したり、恋愛していたのだと思います。1945年を起点として1970年ごろから本格的に始まった自由な社会はその強制的な自発(社会からの圧力)を全て解体していきます。誰にも強制されず全て自分の意思で判断し、行動しなければいけない社会を構築し、現在に至ります。


現代の若者と無重力時代の恋愛
 前置きが長くなりましたが、端的に「若者の恋愛離れ」について論じますと
「社会的圧力による半強制恋愛社会、皆婚社会」から「社会的圧力がなくなり、完全な自発性だけによる恋愛時代」への移り変わり
だと俺は思います。
 要するに、昔は「親が結婚を急かしたり」「親がお見合いをセッティングしたり」「親戚のおばさんがお見合い相手を見つけてきたり」「上司が結婚に対して圧力をかけてきたり」「上司の圧力になんとなく押されて、社内恋愛したり」・・・社会の有象無象の圧力に押されて無意識の内に、人は恋愛したり、結婚に駆り立てられていたと思います。
 もはや現代にはそんな「圧力」はあまり存在していません。自由な社会では全てを自分の自発的な意思だけで行動しなければいけません。誰も背中を押してくれなくなった社会の中で自分の意思だけで恋愛をしなければいけなくなったと思います。誰も背中を押してくれない無重力の社会の中で「もてる恋愛強者」と「もてない恋愛弱者」の二極化傾向が進んでいくと思われます。それが「若者の恋愛離れ」のマクロ要因、根源要因の一つだと俺は思います。