蟻の社会科学

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老人は悪くない。マジで。

 労働者数人で老人一人を支える「神輿型社会保障時代」から労働者一人で老人一人を支える「肩車型社会保障時代」へ移り変わろうとしている現在。確かに多すぎる上に、長寿過ぎる高齢者が日本経済の大きな重荷になっていることは事実ですし、「老人こそが諸悪の根源」というような過激な論調も散見されます。しかし、俺は老人が悪いとは決して思いません。なぜなら高齢者を支えている現役世代もやがて老人になるからです。
 自分もやがて老人になる。現在の高齢者も現役労働者よりたった数十年早く生まれただけ。その単純な事実を忘れて、世代間のポジショントークとして世代間闘争を行ってもそれは不毛な闘争ではないのだろうか。30代の俺が高齢者になる頃には今以上に労働世代は減っています。その時、俺と同世代の人は一体何を思うのでしょうか。「政府が悪い。企業が悪い。若者が悪い。」と思うのでしょうか。
 若年層が高齢者を批判することは簡単だ。「世代間格差」「社会保障費の増加」などの言葉を使って老人を悪者に仕立て上げることは誰にもできる。では、老人を批判している人たちは「自分もいずれ老人になる」と言う事実に対して、一体何を言えるのだろうか?
 老人が悪いのではなく、時代が現在の老人を悪者にしただけ。人類の飽くなき探究心が医療を発達させて人間の寿命を延ばしただけ。現代の合理的社会が子供の数を減らしただけ。現在の老人も、若者も、赤ちゃんも時代という乗り物に乗っているだけ。
 「数が多い上に長寿の老人が悪い!」「子供を産まない若者が悪い!」などの闘争は全く意味が無いと思います。ただただ時代なのだと思います。敢えて悪者を探すとすれば「時代」なのでしょうか。少なくとも老人は悪くない。長期的に考えると我々も、赤ちゃんも老人です!