蟻の社会科学

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なぜテレビが売れないのか?

 シャープが台湾の鴻海グループと資本業務提携をして、鴻海グループがシャープの筆頭株主になるというニュースが流れました。また「32インチの液晶テレビが3万円台!」などテレビの価格下落のニュースをよく聞きます。なぜテレビが売れなくなったのだろうか?単純に考えると
(1)みんな既に持っているから
(2)つまらないから
(3)買う人が減ったから

 耐久消費財が社会に行き渡ってしまうと、買換え需要しかなくなるというのはよく知られる話ですが、テレビももはや買換え需要しかない。中古の古いテレビに地デジチューナーを付けただけでもテレビは見れる。誰でもテレビを持とうと思えば持てる。俺が子供の頃の家のテレビはガチャガチャ式のカラーブラウン管テレビだった。小学生の頃21インチブラウン管テレビ(10万円以上)が家に来て「うわぁ〜リモコンが付いてる!」と感動したものですが、現代はもはやテレビに対する憧れもヘッタクレも何もありません。誰でも買えます。
 それよりもテレビがつまらなくなった。別にきれいな映像を見たくてテレビを見るわけではなく、面白い番組を見たくてテレビを見るのですが、テレビの映像が綺麗になるのと反比例するように番組がつまらなくなっていっている。クソ詰まらない番組を高画質の3Dの映像で見るというのは最高に倒錯した光景だ!! 
 誰でも持っている上につまらない映像を垂れ流す箱をもはや誰も欲しがらないでしょう。さらに人口減少により消費者の絶対数が減っています。どんなに努力をしたところでテレビが日本で爆発的に売れることはもう無いでしょう。
 「巨人、大鵬、玉子焼」の時代ではあるまいし、テレビから発信される情報が、画一的に社会心理を構成する時代は終わりました。テレビというハードはもはや役目を達成したと言わざるを得ません。馬車が車へ変わり、レコードがCDへ変わりさらにネット配信に変わったように、テレビという箱はもはや役目達成したと言うしかありません。テレビに限らず、もはや役目を終えたものは世の中には数多く存在しますが、その役目を終えたものを一生懸命延命しようとするのが人の性。