蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

「国というものがなんだかよくわからない。」

「国というものがなんだかよくわからない」と言った総理大臣が以前いました。その時は「鳩ポッポ、何言ってんだ・・・勘弁してくれよ・・・」と思いましたが・・・。しかし、確かによく考えてみれば「国」ってなんだかよくわからない。「国とは何ですか?」と聞かれて明確に自分の考えや定義を言える人はほとんどいないかと思います。
 欧州金融危機ギリシャという国家が破綻寸前で、イタリア、スペイン、そしてフランスにも暗雲が立ち込めている現状です。アメリカでは州政府が財政難で「警察が解散する」というよくわからない?事態が起こっているようです。国家が破産した例は過去にもたくさんありますが、欧州の先進国が破綻寸前という現状を考えると「国」って一体なんだろうかと改めて素朴に疑問に思います。直感的に「国が破産する」ということが理解し難いものがあるような気がします。
 「国」について俺の考えを簡単に書いてみます。「国家」となると壮大過ぎて論点がまとまりませんので「政府の役割」と「その財源」について焦点を絞ります。最初に結論を書くと、「政府とは国防、保険業、金融業などなど幅広く手掛ける超巨大企業複合体(コングロマリット)である。しかし、現在のグローバル金融資本主義の下では単なる一企業であり、それ以上でもそれ以下でもない存在になってしまった。」と思います。グローバル金融資本主義の下での政府の役割とその財源について極めて簡単に考えてみます。この話をブログの一記事で書き表すことは非常に困難ですが端折りまくってとりあえず要点だけ書いてみます。
政府の役割
1.社会のルールの制定
 人がワラワラと集まって社会や国家が成り立つと思いますが、ただワラワラと集まっているだけでは「ソマリア」や「北斗の拳」や「戦国時代」のような世界になってしまうので、とりあえず社会のルールを制定する役割を持った組織が必要だ。その役割を担うのが政府である。社会のいろいろなルール(法律)を作るのが政府である。建前では立法、司法、行政は分立しているが三権は全て政府のコントロール下にあり、社会のルールの制定は全て政府のコントロール下にあると言えるかと思います。政府による社会のルールの独占。それは必ずしも悪いことではなく、一種の必要悪と言えると思います。それは現在の民主主義国家でも独裁国家でも、古代の中国でも、弥生時代でも江戸時代でも存在していました。
2.民間企業では行えないサービスを行う
 「国防」は民間企業が逆立ちをしても行えない事業です。民間企業が傭兵を雇い、戦争になったときには自分の企業だけを守るという社会は想像が難しいし有り得ないと思います。やはりここは政府がみんなからお金を集めて自衛隊を組織するのが妥当だと思います。また「治安、警察、消防」も同じです。お金持ちだけがボディーガードを雇って身の安全を保障し、お金の無い人は身の安全を保障されない社会と言うのも想像が難しいと思います。それは単なる「北斗の拳」だと思いますので、やはりここは政府がみんなからお金を集めて警察なり消防なりを組織して治安を維持するのが妥当だと思われます。「道路」もまた同じです。日本中が私道だらけでいたるところ通行禁止だったり、通行料が掛かるようでは社会の運営が円滑にいくとは思えませんのでこれもまた政府、行政が運営しないと社会は成り立たないでしょう。「教育」も同じように金持ちだけが・・・お金の無い人は文字も読めない社会・・・(以下略)となりますのである程度、政府が運営しないと成り立たない面はあると思います。このように市場原理だけに任せていては円滑に行われないサービスをみんなからお金を集めて行うのが政府と言う超巨大企業の役割の一つです。
3.富の再分配
 富が一部の金持ちばかりに集まって、社会に出回らずに貧しい人がピーピーでは社会は成り立たないので政府が強制的に徴収して格差をある程度緩和するのが富の再分配です。(問題はこの富の再分配が極めて恣意的になってしまうことです。みんなから集めたお金を再配分する前に、行政はとりあえず自分の懐に十分なほど配分してから、残りを社会に配分するが故に官民格差が生まれ、いびつな再配分になってしまうのが現在大きな問題となっています。しかしこの問題は人類史上解決したことが無いので、とりあえずこの話は今は放っておきます。)


 政府の役割はその他にも様々ありますが、とりあえずこの3つが政府という超巨大企業の主な役割と言えると思います。ここまではいいとして、問題は「国家の富」「国家のお金」が現在のグローバル金融資本主義と融合して、単なる一企業となってしまった政府にはコントロールできなくなってしまっている現状です。
 「政府の財源」についても書こうと思いましたが長くなってきたのでまた次の機会にコツコツと書いていこうと思います。今回はここまで!
なんだかよくわからない記事になってしまったw