蟻の社会科学

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欧州債務危機 その2〜誰がお金を返すのか?〜

 EUの包括的支援策の受け入れを世界各国がギリシャに迫っています。そして、ギリシャ国民投票が撤回されたようです。また、恐らくギリシャ政府は包括的支援策を受け入れるでしょう。しかし、「ギリシャ政府」が支援策を受けれいたとしても、その支援策の実行部隊は「ギリシャ国民」です。「ギリシャ政府」が受け入れたとしても「ギリシャ国民」が受けれいれるかどうかは別問題です。ギリシャ国民がEUの支援策を受け入れ、何年も貧しい生活に耐えながらコツコツと働いて借金を返すかとなると、俺はとてもそうは思えません。現時点でEU包括支援策を受け入れたとしても、遅いか早いかギリシャはデフォルトすることになると思います。そして世界金融危機を起こすことになるでしょう。
 世界中の首脳がギリシャ国民に貧しい生活を強いたとしてもギリシャ国民の心の中までは立ち入ることが出来ません。経済的にテクニカルにデフォルトを短期的に回避したとしても、問題を解決したことにはならないだろうと思います。
 というより、資本主義というシステムの本質が「未来からの借金」なのですから、今後の世界は「永遠に先送りされ続ける問題への対症療法を続けざるを得ない」というのが正しい言い方なのでしょうか。資本主義自体が永遠に解決することがない問題を内包しているということになるのかもしれません。いや、それ以前にそもそも「問題」とは何なのか?を本格的に考えなくてはいけない時期なのかもしれません。

その1 ギリシャ財政危機、そしてリセッション