蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸にリベラルアーツを横軸にシステム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

帝力何ぞ我にあらんや

 最近更新を怠っていたがまたブログを再開する。 

 中国の故事で「帝力何ぞ我にあらんや」という言葉があります。「皇帝なんて俺らの生活に関係ねー!」と人民が言っていたのを聞いた皇帝が「俺の政治はうまくいっている!」と確信したという故事ですが・・・
 
 先日、総理大臣が管さんから野田さんへと変わりました。内閣支持率も高いようです。しかし、国民全員が総理大臣が変わったところで何も変わらないことは知っていると思います。政治が何か社会を変えてくれると期待は出来ないことはわかっていると思います。わかってはいても他に望みを託す当てもない社会なので、とりあえず新しい総理大臣に最初は期待し、やがてその期待は報われることなく、失望と怒りに変わり、また総理大臣が交代するという、ここ20年の日本社会の政治体制を繰り返すことになるのでしょう。
 政権与党が自民党から民主党に変わろうとも高齢者の増加と社会保障費の増加を止めることは決して出来ません。政府債務の増加をとめることは決して出来ません。景気を回復させることも給料をあげることも社会保障を充実させることも「政治」には不可能だと思います。
 日本社会の中では「政治家が、政府がトップダウンで社会を作っていくものだ。」との考え方が根強いと思います。しかし、社会とは名も無き個人が連帯し力を合わせて活力が生まれるものだと思います。決して「政治のトップダウン」で社会が作られるのではなく「民衆の活力によるボトムアップ」が社会を作るものであることを常に考え、政治に期待せずに無名の群集のマンパワーによる社会を考えていかなければいけないだろうなと常々思います。そして今後、目指すべき社会の幸福論は「経済という名の下、GDPの拡大」という一元論で語れるものではないと思います。