蟻の社会科学~リベラルアーツとロジカルシンキング~

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【8冊目】人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために 島田裕巳

 自称無縁社会研究家の俺は「無縁」とタイトルが付く本は大体読んでしまう。本書は無縁社会が生まれたメカニズムとその社会心理について指摘しています。「なぜ無縁社会が生まれたのか?」という問いに対して「人は自由になりたかったから。そして結果的に幸か不幸かわからないが無縁社会が生まれた。」という明確な答えを示しています。自由と成長を求めて都市に集積したことこそが日本の高度経済成長の源だったわけですが、同時に今日の「無縁」「非婚」「少子」社会が生まれる源でもあったと俺は考えていますので、無縁社会も「陰」と「陽」があるのは事実だと思います。
 著者の無縁社会に対する結論として「いまさら有縁社会に戻れないよ。どうせ死ぬんだ。死んだら、あとは野となれ山となれ。」というニュアンスが、肯定は出来ないがシュールな考え方だなぁ・・・宗教学者として生きて修羅場をくぐった著者の辿り着いた境地なのだろうか。。。

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