蟻の社会科学~リベラルアーツとロジカルシンキング~

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸にリベラルアーツを横軸にロジカルシンキングを最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

【5冊目】【6冊目】これからの「正義」の話をしよう〜マイケルサンデル /サンデルの政治哲学〜小林正弥

 「ハーバード白熱教室」から怒涛の嵐を日本社会に巻き起こしている(ような気がしなくもない)サンデル旋風。当然ながら俺もその嵐、時代の流れに巻き込まれた一人です。「これからの正義〜」は85万部を超えたとか。詳しい書評については今後のブログの中で織り交ぜていきたいと思います。今回は読んだときの衝撃について。

日本では「正義」という言葉を聞くと「「正義を大義名分にして他者を抑圧する」というような、むしろなんとなく危うさすら持った概念」とか「正義のヒーローと悪の軍団」のような二極論的な、何となく危ういイメージがあるような気がします。(そう思うのは俺だけかな?)「これからの「正義」の話をしよう」というタイトルを聞いたとき「うわ〜「正義」とか言い切っちゃっててなんか怪しいな〜・・・」と違和感すら持ったもんですわ。読んでからその考えは払拭されましたけど。
 「哲学」や「政治思想」は名称とその中身について漠然とした理解しか持っていなかったのですが、サンデル旋風に巻き込まれ哲学と様々な政治思想を俺なりにせっせと学んだところ・・・

            スポポポポポポーン!!!
      。     。
        。  。 。 。 ゚
       。  。゚。゜。 ゚。 。
      /  // / /
     ( Д ) Д)Д))

目からうろこが落ちるどころか、目の玉が数個飛び出すぐらいの衝撃を受けました。
 1月6日のエントリー「社会学の勉強を始めたのは」で書きましたが「何でリーマンブラザーズとやらが倒産したら俺の給料がこんなに減るんだ?それはともかくリーマンブラザーズとやらが倒産したせいで自分の住む所を失ったり、食い物すら食えなくなる人が何故出てくるんだろう?ひょっとしたら、今住むところもなく飯も食えない人ってのは俺の将来ではないのか?」と素朴に疑問を持ち、哲学も政治思想も知らないままにせっせと勉強し続け、蓄積していた俺の様々な考えに哲学と政治思想が論理的な裏付けを与えてくれました。「今の日本」と「この時代」がサンデル旋風を巻き起こし、結果的に俺に色々教えてくれたんだろうなぁ。

 「サンデルの政治哲学」で著者の小林正弥氏がサンデル旋風の背景を8つの理由で説明していました。その中から「大衆社会の中の知的なオアシス説」と「日本や世界の時代状況とのマッチ説」2つを支持したいと思います。特に「日本や世界の時代状況とのマッチ説」を強く支持したい。
「不況」や「自己責任、努力不足、国際競争力」これらの言葉にうんざりしていた日本社会が「オルタナティブとして潜在的に渇望していた新たな概念(コミュニタリアニズム)と知的オアシス」これが日本社会でサンデル旋風を巻き起こした理由なのかな〜と思います。なぜそう思うかと言うと、俺自身が社会にうんざりして新たな概念を潜在的に求めていたからです。

 「無縁社会」と「ハーバード白熱教室」。「共同体」というコンセプトを同時に世間に送り出したNHKの試みは一体どうなるのだろうか。

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

サンデルの政治哲学?<正義>とは何か (平凡社新書)

サンデルの政治哲学?<正義>とは何か (平凡社新書)