蟻の社会科学

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ナウル共和国


ナウル共和国wikipediaより引用)
 ナウル共和国ナウルきょうわこく)、通称ナウルは、太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁ナウル島からなる共和国。国土面積は21km²であり、バチカン市国モナコ公国に次いで面積が小さい。国内には都市が存在しないため、首都の概念がない。
 アホウドリを始めとする海鳥の糞の堆積によってできたリン鉱石の採掘によって栄えてきたが、20世紀末に鉱石が枯渇し、深刻な経済縮小に見舞われている。かつては国民は世界で最も高い生活水準を享受し、国は国民に対し税を徴収せずに、無料の医療、教育、年金制度(老年年金ではなく全年齢層に対する給与としての支給)、手厚い社会福祉を提供していたが、今日ではそれらはすべて破綻し基本的インフラを維持するのでさえ困難な情況にある。
 かつては豊かなリン鉱石の輸出によって国民一人当たりの所得が世界一の国だったらしいです。今はリン鉱石が枯渇して経済の縮小によりインフラの維持すら困難になっているようですが。うーん、ごく身近でこんな国があるような気がする・・・。
 以前見たドキュメンタリー番組でナウル共和国を紹介していました。リン鉱石を輸出していた豊かな時代を知る高齢層は「昔は良かった・・・」と回顧しながら、みんなで海外旅行へ行った思い出など昔を振り返り、糖尿病の治療をしていました。島には廃車となった古いメルセデスベンツが放置されていたのが印象的です。
 一方では豊かな昔を知らない若い兄妹が畑で野菜を作りながら漁をしてほとんど自給自足の生活を送っていました。その兄曰く「昔の豊かな時代を知らないから今の暮らしについてなんとも思わない。」と語っていたのが印象的です。もちろんこれはテレビ番組で誇張された対比ですが。
 今の日本の若年層が「草食化」していると盛んに言われていますが、ナウルの例から考えてみますと、それは単に時代なのでしょう。「若者が「草食化」した」のではなく、「若者が「草食化」する社会が作り出された」と考えるのが自然でしょう。