蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸にリベラルアーツを横軸にシステム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

ブログのガイドライン その3 経済の考え方


ブログのガイドライン その1 ブログの目次
ブログのガイドライン その2 社会の考え方
 経済の考え方
 このブログでは複雑な社会を単純化して考えるための第一のフィルターとして「人口動態」に主眼を置いています。人口学に人口転換理論(多産多死→多産少死→少産少死→少産多死のメカニズム)という理論があります。人口転換論と人口ボーナス論がこのブログのでの経済を考える上の骨組みとなっています。(人口転換論には近現代社会を考えるためのエキスが凝縮されている!)
 人口動態と「社会の近代化→経済成長→現在の経済衰退」は極めて密接な関係があると思います。あくまで机上の空論ですが人口置換水準である合計特殊出生率2.1を長期間下回り続けると、最終的には人類はやがていなくなってしまいます。その若年人口減少の初期が労働人口の増加による高度経済成長期であり、人口減少の後期が老齢人口の増加による現在の少子高齢化社会、世代間格差社会、経済縮小社会です。
 だからと言って経済のために子供を沢山産むことがいいと言いたいわけではありません。人口減少問題の根底にあるものが一体何なのかを考えることが、経済と社会をつなぐ一つのキーポイントだと思います。
現代社会の経済成長のフローチャートモデル図

人口動態

人口ボーナス論と(主に後発国の)経済成長モデル図

GIF画像で見にくくなっています。画像を見る場合はクリックして下さい。




 

 
 このブログの基本的な考え方の一つは少子化と経済成長は一種のバーターである。」という考え方です。少子高齢化による経済縮小が問題となっている現在において、何か奇妙に聞こえるかもしれませんが・・・
 現在の高齢者が増え続ける社会(少産少死、少産多死の逆三角形の人口動態、老年性人口オーナス)は従属人口が増加し、労働人口が減少する社会であり明らかに経済成長のマイナス要因となります。しかし、過去の子供が増え続ける社会(多産多死、多産少死の正三角形の人口動態、若年性人口オーナス)の社会も従属人口が増加し、労働人口がなかなか増えずに経済成長に対しての足枷となります。
 「子供を4人も5人も産む伝統的社会」から「子供の数を2人ぐらいに抑える家族計画が実行され、その代わりにマイホームやマイカーの購入を目標とする社会」においてこそ労働人口の増加期に移行し、経済成長が実現されると考えられます。即ち「多産から少子化への移行こそが労働人口の増加、経済成長の大きな要因の一つであり、時を経て経済衰退の大きな要因の一つとなる。」と考えています。
 経済成長論において人口動態は一つの要素に過ぎません。経済成長は技術の発展や社会システムなど複雑な要素が絡み合っているので一概に語ることは出来ませんが、人口動態の変化による「労働人口の増加、停滞、減少」は経済成長論の中核を占める大きな要素であるとこのブログでは考えています。
ブログのガイドライン その4に続く