蟻の社会科学

自由に生きるため、この世界を知ることを目的としたブログです。ビッグヒストリーを縦軸に、リベラルアーツを横軸に、システム思考を最適化ツールとして。興味を持った方はガイドラインからどうぞ。

書評

【37冊目】ようこそ断捨離へ〜モノ・コト・ヒト、そして心の片づけ術〜ヤマシタヒデコ

昔、超シンプルライフを実践したことがある。面倒くさがり屋でずぼらな俺は、部屋の片づけが面倒くさくなってしまって「モノが部屋に無ければ、片付けや部屋の管理も楽になるだろう・・・」と思い、超シンプルライフを行ったみた。 その時部屋にあった家具的…

【36冊目】ハーメルンの笛吹き男 阿部謹也

我々日本人が考える中世ヨーロッパの世界。それはドラクエなどのRPGの世界のような、牧歌的で豊かな社会を思い浮かべるかもしれませんが、現実は庶民が非常に苦しい生活を送る時代という側面が強いようです。ドイツの都市ハーメルンで1284年6月26日に子供130…

【34冊目】【35冊目】「老いるアジア」小峰隆夫 「老いてゆくアジア」大泉啓一郎

少子高齢化が深刻な社会問題として認識されて行く中で、人口で経済を切る「人口ボーナス、人口オーナス」という概念も社会の中で浸透しつつあるような気がします。「人口ボーナス」という言葉が生まれたのはそう遠くない昔のようで、15年前の1997年にA・メイ…

【33冊目】マックス・ヴェーバー入門 山之内靖

昔のことはよくわかりませんが、一昔前、二昔前はマックスヴェーバーは「西洋文明の賛美者」「プロテスタントの権化」というような、西洋から生まれた近代社会を盲目的に翼賛する人物というイメージで捉えられていた時代もあるようです。本書は近代の賛美者…

【32冊目】知の教科書 ウォーラーステイン

「世界システム論」で知られるウォーラーステインの入門書。ウォーラーステインの視点は「国家」と「国家」の関係性に向けれれているのではなく、地球(グローブ)の中に存在する「世界システム」へ一元的に巨視的に向けられている。 ウォーラーステインの「…

【31冊目】人口減少経済の新しい公式 松谷明彦

「人口減少経済」の新しい公式(日経ビジネス人文庫)作者: 松谷明彦出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/11/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 52回この商品を含むブログ (8件) を見る 「人口が減少する社会(少子高齢化社会)」について確か…

【30冊目】アダム・スミス 堂目卓生

古典を読む時、いきなり岩波文庫を読んでも俺のような初学者には理解出来ない。本書のような入門書こそが古典への入り口となると思います。2008年サントリー学芸賞を受賞した本書を手掛かりに「経済学の祖 アダム・スミス」について考えてみたいと思います。…

【29冊目】 (日本人) 橘玲

橘玲は以前から興味がありましたが、なんとなく読む機会が無く今まで読んだことはありませんでした。新刊の(日本人)が売れているらしく、これを機会に本書を購入しました。 本書は「日本人とは何か?」という「日本人論」です。博学卓識の橘氏が様々な文献…

【27冊目】【28冊目】デカルト入門(小林道夫)と方法序説(ルネ・デカルト 谷川多佳子訳)

「我思う、故に我あり(コギト・エルゴ・スムcogito,ergo sum)」で知られ、「近代哲学の父」と謳われるデカルトの入門書。 デカルトは真理を見つけるためにひたすら疑った。疑って疑って疑いまくって、最後に残る、絶対に疑えない存在だけが「真理」だろう…

【26冊目】フリーエージェント社会の到来 ダニエル・ピンク

本書はアメリカ副大統領にゲロを掛けそうになった男の物語です。ホワイトハウス勤務という最高のエリートが、過労のあまりホワイトハウスでゲロをぶちまけた!ところから話は始まります。「ホワイトハウスでゲロを吐くほど働くより、もっと自由に生きたい。…

【25冊目】史上最強の哲学入門 飲茶

哲学は面白い!そしてこの本は最高の入門書である! 哲学はとても難しいものでもあり、哲学に興味が無い人にとっては非常につまらないものだと思います。「哲学が好きだ!」と言う人に知り合ったとして、その人が「アリストテレスが・・・それでニーチェが言…

【24冊目】マンキューの入門経済学

経済学は現代社会において「聖書」や「コーラン」や「法華経」のような社会の絶対的なバイブルとはなり得ないと思います。とは言えアダムスミスの時代から蓄積された経済学の有効性も否定できるものではありません。最低限、経済学のエッセンスだけでも知っ…

【23冊目】朽ちるインフラ 根本祐二

ポンコツの車で北陸地方の郊外をドライブしていると、もはや使われなくなって数年は経っているであろう商業用の施設をよく見かけます。「テナント募集」の看板も無いままに、時間に身を委ねながらひっそりと佇んでいます。10年前ならその光景を見かけたら「…

【22冊目】人はなぜ上京するのか 難波功士

面白そうなタイトルに惹かれて買いました。「人はなぜ上京するのか?」について書評と、上京してUターンした俺の過去をチョコッと思い出してみます。 本書は上京の100年史と銘打たれ、明治維新以降の日本人の上京の歴史を論じています。近代化に突っ走る日…

【21冊目】日本の統計 2011 総務省統計局

この本に対して書評というのかどうかはわかりませんが。。。社会の研究に統計集は必須だろうと思い買いました。ありとあらゆる統計資料が載っていていろいろ参考になります。 しかし、統計というものを完全に信じるわけではない。統計の精度自体どれほど信頼…

【19冊目】人口から読む日本の歴史 鬼頭宏

「人口学への招待 河野稠果」で人口学についての記事を書きましたが「歴史人口学」という学問もあるようです。「人口学」はどちらかというと鳥の目、マクロ視点でテクニカルに人口動態を考える学問ですが「歴史人口学」は蟻の目、ミクロ視点で日本の歴史を土…

【20冊目】人口学への招待 河野稠果

国連人口部、厚生省人口問題研究所所長としてのキャリアを持ち、日本の人口学黎明期から現在に至るまで日本の人口学の草分け(らしい)である著者の人口学への入門書。 「人口学」という学問が存在し、一つの確固たる学問の領域を確立しているということ自体…

【18冊目】ブッダ 〜手塚治虫 希望コミックスカジュアルワイド版〜

書評と言うか、漫画の論評です。俺の実家の近所に寺がありそこの住職から幼少の頃から少なからず影響受けて生きてきたので、仏教には関心を持っています。手塚治虫の「ブッダ」がコンビニで全六巻にまとめられ販売されていたので全部買ってしまいました。ブ…

【17冊目】プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 Max Weber

〜ヘブライ信仰と近代資本主義について〜 言わずと知れた社会科学の巨人、宗教社会学者マックス・ヴェーバーの主著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」。本書を材料に現在の金融資本主義を軽く考察してみます。 本書は学生時代に買いましたが、その時は…

【15冊目】リキッド・モダニティ〜液状化する社会〜 ジークムント・バウマン

執筆中。。。

【16冊目】<私>時代のデモクラシー 宇野重規

1800年代のフランスの思想家トクヴィルの研究で有名(らしい)な著者の現代社会論。「<私>」と「格差」と「デモクラシー」が本書のキーワードとなるかと思います。 「ジニ係数が拡大!」などニュースで耳にしますが「格差社会」が広がりつつあることは共通…

【14冊目】忘れられた日本人 宮本常一

昭和14年以来、日本全国をくまなく歩き、各地の民間伝承を克明に調査した著者が文化を築き支えてきた伝承者=老人達がどのような環境で生きてきたかを、古老たち自身の語るライフヒストリーを交えていきいきと描く。辺境の地で黙々と生きる日本人の存在を歴…

【12冊目】3年で辞めた若者はどこへ行ったのか〜アウトサイダーの時代〜城繁幸

「若者はなぜ3年で辞めるのか?〜年功序列が奪う日本の未来〜」を受けての続編と言える本書。 著者の城繁幸氏の考え方を端的に書くと「どうせ給料はもう上がらないんだから自由に生きればいいじゃないか!」ということになると思いますが、その通りだと思い…

【13冊目】若者はなぜ3年で辞めるのか?〜年功序列が奪う日本の未来〜城繁幸

現代の勢力経済学の大家、城繁幸氏のベストセラー。戦後50年に生み出された日本社会の「年功序列」という雇用構造の闇を抉り出しています。その構造が作り出す力学が若者に「絶望的閉塞感」をもたらし、離職率を高めていることを明らかにし、その「閉塞感の…

【11冊目】年収300万円時代を生き抜く経済学 森永卓郎

「足るを知る」「年収300万円でも豊かに生きるための知恵と工夫」について書かれています。以前読んだときに実にいい本だと思いました。これから貧しくなっていくであろう日本でも、豊かに生きるためのヒントが随所に示されている良書だと思います。 俺はテ…

【10冊目】ヨーロッパ思想入門 岩田靖夫

ヨーロッパの思想を学ぶための入門書。 哲学や思想というと難しくて敬遠したい学問です。学ぼうとしても何から学べばいいのかわからないものですが、本書は西洋思想の源泉を「ギリシア哲学」と「ヘブライ信仰」と定義し、この二つに焦点を当てて過去から現代…

【8冊目】人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために 島田裕巳

自称無縁社会研究家の俺は「無縁」とタイトルが付く本は大体読んでしまう。本書は無縁社会が生まれたメカニズムとその社会心理について指摘しています。「なぜ無縁社会が生まれたのか?」という問いに対して「人は自由になりたかったから。そして結果的に幸…

【9冊目】自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門 森村進

このブログに「歴史、哲学」というカテゴリがあるが全然書いてません。「哲学、思想」は難解なので俺自身どこまで理解できているかよくわかりませんし、文章にすることも俺には難しいのでほとんど書いてません。「哲学、思想」というものは一般的には面白い…

【7冊目】銃・病原菌・鉄 上下巻 jared diamond

朝日新聞の「ゼロ年代の50冊」(2000〜2009の図書)で1位に選ばれたベストセラー。 著者の友人であるニューギニア人のヤリ氏から「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分持つことが出来たのか?なぜ我々はそれが出来なかったのか。」と問われ…

【5冊目】【6冊目】これからの「正義」の話をしよう〜マイケルサンデル /サンデルの政治哲学〜小林正弥

「ハーバード白熱教室」から怒涛の嵐を日本社会に巻き起こしている(ような気がしなくもない)サンデル旋風。当然ながら俺もその嵐、時代の流れに巻き込まれた一人です。「これからの正義〜」は85万部を超えたとか。詳しい書評については今後のブログの中で…